こんにちは!
たんぽぽドッグスクールの中谷です。
昨日は犬床屋 東バイパス店さんにて、ペットのための終活セミナーを開催しました。
あすなろ法務行政書士事務所の中條三千代さん、メモリアル・プロストーンの中谷和代さんと一緒に3部構成で、お話をさせて頂きました。
第1部 ペットのための遺言&信託でうちの子を守る
中條三千代さんが、飼い主さんがもしもの時、残されたペットを守る方法についてお話し下さいました。
飼い主さんのもしもの時とは?
- 病気や怪我で長期入院になってしまった
- 認知症など判断能力が衰えてしまった
- 死亡
このような時に、残されたペットがなるべくこれまでと変わらない生活を送れるように備えておくことが大切です。
備え方は、飼い主さん、ペットの状態に合わせてそれぞれなのですが、皆さんに共通してできることもあります。
- うちの子のことを記したノートを作る
- ペットの飼育費をもしもに備えて貯めておく(里親さんに託す時のため)
- 頼める人や場所を探す
うちの子ノートは、災害で同行避難をした時にも役立ちます。
ペットの名前、いつもの食事内容、既往歴、ワクチン接種の状況、性格、気をつけて欲しいことなど、そのノートを見ればペットのことがよく分かるように書いておくといいですね。
ノートは決まったものではなく、ご自身で用意されても大丈夫ですが、もし専用のノートが必要な場合はお声かけ下さい。
イベント時やお近くの方はお会いした時にお譲りできます。
第2部 ペットが安らかなシニア期を送るために今からできること
第2部は私が担当させて頂きました。
うちの子もそうですが、お客様や周りのペット達もシニアの子が増えています。
その中で、みなさんが困ること、よくあるお悩み相談の内容を最初にご紹介しました。
- トイレが外でしかできない
- 介護が大変、介護をする人がいない、もしくは1人
- 病院を嫌がる
- 必要な処置、お手入れができない
- 食欲が落ちる
- 薬を飲ませるのが大変
- 車に乗せるのが大変
- うなったり、噛んだりするようになった
これらを踏まえて、今からできることをご紹介していきました。
中でもハズバンダリートレーニングと呼ばれる、身体に触られること、必要なお手入れや検査、治療を協力的に受けられるようになること。
これはシニアになって通院が増えたり、介護が必要になるペットだけでなく、若い子も身につけておきたいことです。
セミナーではトルソー犬を使って、ハズバンダリートレーニングの練習をみなさんにして頂きましたよ。
第3部 いつかは必ず訪れるペットとの別れ
第3部は中谷和代さんが、ペットが亡くなる前に知っておくことで、もしもの時に慌てない、少しでも納得のいく方法でお別れができるようになる。その為の様々な選択肢についてお話くださいました。
ペットの供養には宗教も決まりもなく、ご家族の数だけ供養の仕方があります。
あまり考えたくないことかもしれませんが、もしもの時はどのように見送るのか?を予め考えておくことが大切です。
- 自治体に依頼して火葬してもらう?
- 民間に依頼して火葬してもらう?
- お骨は持ち帰る?
- ペットのお墓を用意する?
- 納骨するなら、個別?合同?
私は犬2匹、猫1匹を見送ってきましたが、みんな同じペット霊園で葬儀→火葬→お骨は持ち帰り、49日経ってから合同墓地に入れてもらっています。
最初の子が亡くなる前に、お願いする霊園も決めておいたことが、とても助けになりました。
いざその時となると、悲しみや動揺でなかなかそこから調べて判断するのは難しいと思います。
中谷さんが最後に言われていた
「もしもの時のことをペットが元気なうちに考えておく。これも飼い主様からペットへの愛の証です」
という言葉はまさしくその通りだと思います。
お家に迎えた日からお別れの最後まで。
愛情と責任をもってともに暮らす飼い主でありたいものですね。
ご参加のみなさま、犬床屋さん、中條さん、中谷さん、ありがとうございました!