介入のタイミング〜犬と私577〜
何かに吠える、飛びかかる、怖がるといった問題がある時に、その何かという対象はだいたいが予測できますね。
来客に吠える、お散歩ですれ違う自転車に飛びかかる、他犬を恐がる…など、ある程度のパターンがあるはずです。
また、犬もいきなり吠えたり、飛びかかったり、怖がり始めるのではなく、その前、その前の前の段階というものがあります。
たとえば、すれ違う自転車に飛びかかってしまう場合。
まず、遠目に犬が自転車を見つけた時点から、飛びかかるまでの流れが始まっています。
- 自転車の存在に気づく
- じっと見つめる(ロックオン)
- ロックオンしながら飛びかかるための姿勢に近づいていく、または興奮が高まる
- いよいよ自転車が近づいて射程距離に入ったら飛びかかる
このように、実際に飛びかかる4までに、1、2、3と3段階がありました(もっと細かい場合もあります)
では、いつ人が声をかけたり、相手と距離を取ろうとして、介入するといいでしょうか?
多くの方は3、もしくは飛んでしまってからの4で犬に介入しています。
そのタイミングでは、人の声は耳に入らないほど興奮が高まっていることがほとんどです。
介入したいタイミングは1です。
自転車を見つけたタイミングで、自転車来たね!向こうに行っておこう!と楽しくゆったりと誘導できるのが理想です。
焦ったり慌てたそぶりで介入するのは、自転車を危険なものとして人が認識していると、犬から見えてしまう可能性があります。
ママがあんなに慌てているなんて!あいつは危ないやつなんだ!と。
介入は早め早めに。
そして、ゆったりとした気持ちで行うことが大切ですね。