犬が怒るのはダメなこと?〜犬と私578〜
リードの付け外しやお手入れ、診察など、おもに犬の身体に触れることに対して、唸ったり、噛みつきそうになったり、実際に歯が当たったりする。
これら犬が怒ることに、ダメ!と叱らないといけない。
怒る(唸る、噛みつく)ことは、ダメなことなので、叱るべき。
そう思って叱り、余計に問題が悪化するケースが多いです。
悪化して酷く噛みつくようになる以外にも、近寄ってこない、逃げるといった、飼い主さんとの関係が悪くなった=心の距離が遠くなる場合も。
犬が唸ったり、噛みつこうとすると、私たち人側もびっくりしたり、怖くなったり、中には誰に向かって言ってるんだ!と腹が立つ(飼い犬に手を噛まれるようで)場合もありますね。
しかし、犬からしたら、「やめて」「嫌だよ」「怖いよ」「痛いよ」の表現の一つとして唸りや噛みつきがある。
そう思うと、それらの行動を出させてしまっているのも人だと理解できます。
ワガママで怒っているのではなく、実際に痛みや違和感を感じている場合もありますので、動物病院での診察を受けた方がいいケースもあります。
嫌がっても慣れるまでしないという選択が取れないものもあります(早急に必要な治療や投薬など)
しかし、代替方法がないかを相談したり、お互いの安全を守るために口輪やエリザベスカラーを利用すること、並行して慣れてもらうためのトレーニングもしていくなど、できることはたくさんあります。
たとえば、毎日の投薬が大変な子には2週間効くという注射1本で済ませる、など他の選択肢がある場合もあります。
まとめ
犬が自分の感情を素直に表現することを、ダメと決めつけずにいてあげましょう。
ダメ!ではなく、そんなに嫌なんだね。と一回受け入れる。
受け入れた上で、どうしてもする必要があるものか?代替方法はないのか?少しでも嫌でなくするためのやり方は?
と、負担を軽くする方法を探してあげる。
嫌なことは嫌だと言える関係が健全ですね。その次が嫌だと言われずにできる方法を探すのが人の役目だと思います。
そしてゆくゆくは、嫌だと言われずに接する方法を身につけ、関係性を良くできたら素晴らしいですね。