負のスパイラルに気づく〜犬と私384〜

負のスパイラルに気づく〜犬と私384〜

叱るのは良くないと分かっていてもやめられない。

つい叱ってしまう…と悩んでいる方はおられますか?

人や動物が行動を学習する仕組みの1つに、嫌なもの・不快なものや状況から逃れるために、過去に【効果的だった方法】を繰り返し行うことがあります。

そのため、飼い主さんは目の前の犬の問題行動を叱ることで、その問題をたとえ一瞬であっても無くすことができますので、また同じような状況が起こったら、叱る行動をしやすくなるのです。

この負のスパイラルに陥って、ついつい叱ってしまっている場合は、【脅す・叱る】の部分を【他の行動】に変えて、それでも同じ結果【犬が吠え止む】を得られるのであれば、叱らなくてすむようになります。

何に変えるか?はその問題が起こっている状況やその子に合わせて違ってきますが、たとえば窓から外を見て通行人に吠える場合。

今までは、犬が吠える→【叱る】→吠え止むの流れだったとします。

【叱る】の代わりに【呼び戻しをする】にしてみます。

犬が吠える→【呼び戻しをする】→吠え止む

このように同じ犬が吠え止むという結果が得られるのであれば、その日から飼い主さんは叱らなくてすむようになります。(※呼び戻しができないなどは、たとえですのでここでは考えません)

まとめ

今日、伝えたいことは、叱るのが悪い!と他人が責めたり、叱ってしまう自分がダメだと自分を責めることはしてほしくないということです。(そうせざるを得ない理由がその人にはあったり、他の方法を知らないだけかもしれません)

叱ることで得られている結果を分析していくと、叱らなくても同じ結果を得られる方法がありますので、それを見つけて実践する。またはそれができるように練習するのがしつけの一環だと思います。

目の前のイライラする行動をすぐにやめさせる方法があれば、叱ったり脅したり…犬相手だけでなく、子ども相手にでも、そこに頼ってしまいたくなりますね。(言うことを聞かない時、鬼さんが来るよ!と脅し文句を言いたくなったり)

しかし、脅しや叱りでできた事は、脅したり叱られたりしない時にはできないことも多いです。

お互いに傷つかない方法で、建設的に取り組みたいですね。

 

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