犬育てで大事なこと～犬と私767～
犬を迎える前に（迎えたら）知っておいて頂きたい事シリーズの続きです。
犬育てで大事なこと
新しくワンちゃんを家族に迎えたら、どんなことが大事だと思いますか？
しっかり、言うことを聞くようにしつけをする？
まずは仲良くなること？
いろいろと大事だと思うことはありますが、まずは新しい環境に慣れてもらうことです。
安全で安心して暮らせる環境であること。
家族が優しく穏やかであること。
お腹も十分に満たされていて、ふかふかのベッドで眠れること。
など、衣食住の面で満たされている＋精神面で落ち着いて過ごせていることが大事になります。
それらの土台があった上で、しつけですが、そのしつけも「おすわり」「ふせ」「まて」「おいで」など人の合図を聞いてくれることより大事なことがあります。
それは社会化です。
社会化は犬が人間社会で暮らしていて、出会うであろう物事に慣れてもらうことです。
出会うもの全てにびっくしたり、怖がっていては、生きるのも大変です。
誰かや何かと会うだけでなく、ここには何かを「される」ことも含まれます。
リードをつけられる、抱っこされる、足を拭かれる、シャンプーをされる、熱を測られる、検診を受けるなど、犬には必要性が理解できなくても、安全や健康を守るために必要なことがたくさんあります。
どれも犬の身体に触れて行うことになりますので、それらに慣れてもらう（社会化）はしつけの中でも１番に力を入れていきたいです。
社会化の１番の担い手は飼い主さんです。
飼い主さんは人間代表ですから、飼い主さんとの暮らしの中で、人ってやさしい、大好き！と思ってもらえるかどうかがまずは入口です。
そこから範囲が広がって、他の人にも良いイメージを持ってもらえるか？飼い主さんのフィルターも通して学習していきます。（不安なときは、匂いを嗅いで飼い主さんがどう思っているか？を確認する子も多いです）
出会う人全ての人に良いイメージを持ってもらうのは難しいですが、ほとんどの人は悪くない（何もしてこない、敵ではない）と思えると生きやすくなります。
良い意味で無視できることが大切で、無視できるということは脅威には感じていないということになります。
（自分にとって脅威なものからは目が離せないはずです）
ワンちゃんが人間社会に馴染んでリラックスして過ごせる時間が増えてくると、飼い主さんも一緒に過ごしやすいと感じられます。
お互いに幸せになる社会化の重要性を知って頂けると幸いです。
