ワンちゃんにとって、実際に体験して学習していくことは重要です。
目の前のものが安全なのか?自分にとってどんな影響を与えるものなのか?
世の中には何があるのか?見て、聞いて、触れて、嗅いで・・・
一つ一つ体験しながら、経験を積み重ねて学習していきます。
問題行動があるからと、制限の多い暮らしをしてしまうと、学習する機会が減ってしまいます。
たとえば、ワンちゃんがお部屋に出ると「トイレを失敗するから」サークルから出さない。
「 」には、他にも
「部屋のものをいたずらするから」
「興奮するから」
「人に飛びつくから」
「甘噛みするから」
など、飼い主さんが困ると思っている行動が理由として入ります。
困る行動がサークルに入ってくれていれば起こらないので、ついつい入れる時間が長くなってしまう。
たまにお部屋に出られると、嬉しくて大興奮で、問題行動は起こりやすい状態になります。
そして、やっぱり部屋に出すのは無理だ・・・とサークルに入れられてしまうという悪循環です。
お部屋で一緒に落ち着いて暮らせるようになるには、お部屋に出ることが”滅多にない特別なこと”であるうちは難しいです。
困らないように片づけをする、人との接し方を教えてあげる、トイレを教えてあげるなど、必要な対策をしながら、お部屋で自由に過ごせる時間が長くなるように練習を進めましょう。
サークルの中がほとんどの世界から、お部屋での世界に広がるだけでも、体験できる数もぐっと増えます。