少しのサインを見逃さない~犬と私844~
大人しくて特に困らせない、お利口さんなんです♪
というワンちゃんの雲行きが怪しくなってくることが、1歳を過ぎるころから聞かれることがあります。
1歳はちょうど思春期ですし、過敏に反応しやすく、今までとは違う様子を見せることもよくあります。
しかし、思春期だけが問題ではなく、実は飼い主さんが今まで問題がないと思っていたことが、ワンちゃんにとっては本当は大丈夫ではなかった、というように人と犬の感じ方に相違があることも。
言えないだけで、緊張していたり、不安だったり、嫌だなと思っていたことの積み重ねが、思春期や何かいっぱいいっぱいになる出来事と重なって溢れたものが、突然問題が出てきたように見えているケースがあります。
これが嫌だ、あれは怖い、それはしないで欲しい・・・ワンちゃんは言葉では言えませんが、ボディランゲージで多く語っているのはみなさんご存じだと思います。
これくらい、大丈夫でしょう。ちょっと、我慢しなさい!
日々の小さな積み重ねが、大きな問題になることもあれば、忍耐強く我慢してくれていて、なかなか人が気づいていないこともあります。
よくよくお話を聞いてみると、苦手なことの一つや二つ、ワンちゃんにもあります。
それらを見逃さず、少しのサインでも気づいてあげて、配慮する、必要なことであれば慣れるための練習をするなど、何らかの対策をしてあげたいですね。
そして、社会化、日々の犬としての暮らしを充実させてあげる取り組み、経験値を高めるための取り組みを継続してあげたいです。
その先が、少々のことでは動じない(動じてもすぐに気持ちを立て直せる)、逞しい子に育っていけます。それはワンちゃん自身にとっても、生きやすさに繋がりますので、ずっと続けて取り組んであげたいことですね。