本当に落ち着いていますか?〜犬と私241〜
オスワリなど動作ができるようになったら
その動きを長く維持できるように
時間を延ばして練習してみましょう。
暮らしの中でしっかり落ち着くことができていますか?
10秒ルール
吠えたり、飛びついたり、噛んだりして
自分の要求を人に伝えるのではなく
落ち着いて人と接することを学習してもらう。
それができてくると
たとえ嬉しくて少し興奮しても
あぁ、そうだった…とでも言うように
早い段階で自ら落ち着こうとする素振りが見られます。
その落ち着いた行動に対して、飼い主さんが
褒めたり、要求を叶えてあげたり…という
対応をされると思うのですが
この応えてあげるまでの時間を
少し長めにして様子を見てみてください。
たとえば、ぴょんぴょん跳ねて飛びついている時に
人はリアクションをせずに落ち着くのを待ちます。
待っていると、犬も落ち着こうとして
オスワリやフセを自らしてくれる場合があります。
その際、いつもならオスワリやフセをした時点で
すぐに褒めていたのであれば、10秒待ってみます。
そこで10秒何も言わなくても
オスワリやフセをし続けられる場合は、
本当に落ち着いてきたと言えるのですが
多くは10秒待てずに立ち上がったり
クンクン鳴いたりとまた別の動きが始まります。
要は焦れている状態ですね。
じっくり腰を据えて落ち着くのがまだ難しい。
すぐにガサゴソ動いてしまう、待ち切れなくて
声が出てしまうといったタイプのワンちゃんは
待ち切れずに動いてしまう時間から練習していきましょう。
例えば10秒待ってみたら、だいたい5秒で
待ち切れずに動くのであれば10秒ルールを
5秒ルールにして練習していきます。
ハウスから出るとき
お散歩に出かけるときの玄関ドアで
お散歩のハーネスをつけるとき
オヤツをあげるとき
様々な興奮しやすい場面があると思いますが
それぞれの場面で興奮が落ち着いて
オスワリする、フセをする、立ち止まるなど
望ましい行動が出たときから、5秒数えて
その動作を5秒維持できたら
褒めたり、関わるようにします。
5秒がなんなく待てるようになったら、
7秒ルール、8秒ルール、10秒ルール
と時間を延ばしていきます。
自制心を高める練習にもなりますので
日常のあらゆる場面で、それぞれのレベルに
合わせた時間、落ち着いた状態が維持できたら
反応するようにしてみてくださいね。