犬と私 65 ポジティブな感情を引き出す刺激づくり
週明けからのレッスン再開に向けて、テキストを新しくしています。
まず最初は、簡単だけど奥が深く、そして全ての基本になっている「名前を呼んでおやつ」のテキストを作りました。
名前を呼んでおやつは、名前を犬にとって良いものにする練習です。
これは名前だけに留まらず、犬にとって喜びとなる声かけや接し方など、飼い主さんが与えられるポジティブな刺激をたくさん作る練習の総称でもあります。
刺激と刺激が同時に、またはごく短い時間差で提示されることを対提示と言いますが、対提示により、2つの刺激が意味のあるものとして結びつきます。
( 名前 )と( おやつ )
食べ物は犬にとって嬉しいものですから、繰り返されることで、初めは意味のなかった名前が、呼ばれるだけで、嬉しい気持ち、ワクワクした気持ちを引き起こす刺激になります。
同じように、
( いいこね )と( おやつ )
( 撫でる )と( おやつ )
など、ポジティブな感情を引き出す刺激をたくさん作ってあげられると、飼い主さんがうちの子に、たくさんの喜びを与えてあげられる人になります。
それって、飼い主冥利に尽きると思いませんか?
喜びをたくさん与えてくれる人、大好きな人、信用できる人…犬にとってのそんな存在になれるための関係づくりが、問題行動の予防にも改善にも繋がります。
名前を呼んでおやつは、練習そのものは簡単ですが、理論が理解できていないと、困った行動を伸ばす結果にもなります。
専門用語が出てくると難しい〜となりがちですが、うちの子の為にも学びを継続して、飼い主さん自身が対応を判断できる力をつけて頂きたいなと思います。