犬と私 09 大丈夫をつくる

犬と私 09 大丈夫をつくる

昨日の台風、皆さま大丈夫でしたか?

夕方の時点で我が家の前の道路は冠水してしまいましたが、夜には水も引いて大事には至らずにすみました。

ちょうど子どもが寝るころ、風が強くなってきて、外からはゴーゴー、ビュービューと聞こえていました。

網戸も勝手に開いたり閉まったり。

怖い!という娘。

今夜はなかなか寝てくれないかな?と思いつつ一緒の布団に入ったのですが、娘は私にくっついて、あっさり寝てくれました。

雷や雨の音、風の音。

様々な音に不安を感じる犬は、ハァハァと息が上がったり、落ち着けずに部屋中をウロウロしたり、震えたりしますね。

天気が荒れるたびに怖がる様子を見て、飼い主さんも可哀想に思うことでしょう。

何かしてあげられないかな?と思ったら、「大丈夫」づくりをはじめませんか?

「大丈夫だよ」

という言葉は、人間同士でかけ合うなら、落ち着きや安心をくれたりと、少なからず何らかの気休めにはなると思います。

しかし、犬に同じ「大丈夫だよ」の声かけをした時にも人と同じ効果が得られるかは分かりません。

安心どころか、反対の不安を煽る形になってしまうこともあるのが「大丈夫だよ」の言葉です。

なぜ時に犬には逆効果になってしまうのでしょう。

それは、”大丈夫じゃない時” に、無意識に飼い主さんが「大丈夫だよ」と言ってしまっているからです。

病院で怖がっている時に、ついつい大丈夫だよ。

お散歩中に見かけた車を怖がっている時に、大丈夫だよ。

励ます気持ちでかけるその言葉が、犬にとっては

大丈夫だよ=恐怖、不安、痛み

などと、結びついてしまうことがあります。

そうすると、大丈夫だよの言葉をかけた瞬間から震えだす、余計に怖がるといったことが起きたりします。

大丈夫だよの言葉の後には、怖いことがあると予測しているのですね。

こういうことがありますので、

大丈夫だよ=安心、喜び

につながる「大丈夫だよ」づくりをして頂きたいと思います。

「大丈夫だよ」の言葉が、安心や喜びと結びついてから、犬が不安を感じている時に声かけしてあげられるといいですね。

もちろん、犬に安心や喜びをもたらす言葉は、大丈夫だよに拘らず、他の言葉でも大丈夫です。

犬が楽しい、嬉しい、落ち着けると感じている時に

”かける言葉”

“私たちの行動”

”目の前にある物”

が、ポジティブな感情と結びつきます。

お散歩が大好きな犬なら、飼い主さんがリードを持つだけで、小躍りすると思います。

リードを持った飼い主さんを見ると、楽しいお散歩が予測されて喜ぶのですよね。

犬は飼い主さんの膝の上でまったり。

今にも眠りそうな穏やかな時間に、背中をゆっくり撫でてあげながら、静かにいいこね…の声かけ。

この日常の繰り返しで、背中を撫でられていいこね…と言われると、眠くなってくるくらい、犬はゆったりとした気持ちになれたりします。

鼻を使うスポーツのノーズワークが大好きな犬なら、雷がなりそうなお天気で不安になりかけている時にも、ノーズワークに使う箱を出してきたら、ワクワクした気分に早変わり!なんてことも。

楽しみや喜び、心の安らぎ。

毎日の飼い主さんとの積み重ねは、いざという時に犬を助けるアイテムの1つ1つになっていきます。

その積み重ねが信頼関係をつくることでもあり、私が目指したい

「飼い主さんの存在自体が犬にとっての喜び」

になることに繋がっていくと思います。

昨夜の娘を見て、私の存在が娘にとっての安心になれていたと思ったところからのお話でした。

 

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