感情の伝染〜犬と私151〜
レッスンでよく「肝っ玉母さん」でいて下さいね〜とお話しします。
これは想像以上に飼い主さんの感情が、ワンちゃんにも伝わっているからです。
ワンちゃんの観察力、特に飼い主さんに対する観察力はとても優れています。
出かけようと思っただけで、連れて行って!ともう分かって反応していたり…もよくありますよね。
さらに、優れた嗅覚によって人の感情も嗅ぎ分けることができます。
きっと、犬好きさん、苦手さんの違いも匂いが一つの判断材料になっているのじゃないかな…と思います。(あとは人のボディランゲージですね)
そのような訳で、ワンちゃんに落ち着いて欲しい、穏やかに育って欲しい、と思うのであれば
まずは飼い主さんがお手本で、落ち着いてどーんと構えていて欲しいと思います。
興奮しちゃった、吠えてしまった…
そんな早く落ち着いて欲しい時こそ、私たちは周りの目もあるし、早くなんとかしなきゃって焦ってしまうと思います。
でも今日のお話を踏まえると、焦るのは逆効果だと分かりますね。
犬は模倣学習もできます。
リラックスして大丈夫!を態度で示していることで(まさに肝っ玉母さん)、ワンちゃんも真似て落ち着けるようになったり
飼い主さんが慌てていないのだから、この状況は大丈夫なんだと判断したりもできるのです。
うちの下の子が2歳なのですが、鬼が来た!おばけが来た!と面白がって兄姉が驚くふりをすると、本当に来たと思って怖がります。
これこそ、周りの表情・態度から影響を受けていますね。
親や家族の顔色・声色・態度は、本当に影響するなとよく思います。
ワンちゃんにとっても、親代わり、家族である飼い主さんの影響力はとてもありますので、よい感情の伝染をしてあげたいですね。