犬と人は親子関係~犬と私608~
昔から犬はオオカミのように上下関係をつくる動物であるので、家族の中でも力関係を気にしている。
犬が言うことをきく為には、人が犬の上に立たなければいけない。
そうするために、厳しく叱ったり、押さえつけたり、ご飯は人が先、引っ張りっこ遊びで負けてはいけないなどのルールが言われていました。
しかし、犬と人の関係は人間の親子関係と同じです。
オオカミ理論で考えると、人間はアルファオス(オオカミなどの群れ社会で頂点に位置するオス)にならなければいけない。そうであるなら、人が病気をして倒れたら、犬は喜んで自分がアルファオスになり、人を子分にするはずである。しかし、そんなことはありえなくて、犬は看病してくれるはずです。という記述がムツゴロウさんの本にもあります。
犬はどこから・・・そしてここへ 犬はオオカミの子孫ではない 畑正憲(著)
犬と人の関係が親子関係であるというところから、接し方やしつけの方法も考えていくと・・・
犬の立場を上にしないように、人が甘く見られないようにと気を張ったり、今のうちに厳しくしておかないと、後で大変なことになると焦る必要もありません。
犬の安全を守るため、社会のルールを教えるために、親である人がリーダーのように決める部分はありますが、全てを人の思うように押し付けることもしなくていいです。
子どもの成長をあたたかく見守り、励まし、導くように、犬との暮らしやしつけの方法も力比べや、押さえつけ、罰を排除していきましょう。
子どもは親の真似をします。
穏やかで温かく接していれば、犬もその人の姿に大いに影響を受けるはずです。大らかにいきましょう!