慣れるとは当たり前になること〜犬と私552〜
何かに慣れていなくて、攻撃的になる、怖がるいった犬の過剰な反応がお悩みに多いです。
その刺激は見慣れていない、大丈夫だと認識していない、嫌なものであると既に学習されているといったことから問題になります。
では慣れるとは、どういうことでしょう。
見慣れた、いつものこと、当たり前といった、特別な感情がわかない、心が大きく動かないことであるとも言えます。
その視点から考えると、犬にとって自分を何も脅かさないものである=大丈夫な存在であるので、特別に意識しなくてよいものとなるようにしてあげられたらいいわけです。
掃除機をかけようと出してくると、途端にスイッチが入って吠え始める…といった場合、掃除機という刺激が現れることがきっかけになっています。
ではいつも犬のいるお部屋から、見える場所に掃除機があったらどうでしょう?
最初は気にしていても、数日もしないうちに、そこにあるのが当たり前になるはずです。
(もちろん、これも動かない掃除機に慣れただけであって、人が動かす掃除機や、掃除機の音には慣れてはいませんが…)
慣れてもらうポイントは
①相手が物の場合は、いつもそこにある、見慣れるよう設置する(吠える、怖がるといった反応が出ないくらい遠くから始める)
②そこにあっても何もしてこない、大丈夫だと理解してもらう
③見慣れて安心できたら、次はその物に良い印象を持ってもらうところまでできるといいですね!
いくら人が大丈夫だよ!と言ってあげても、大丈夫かどうかは犬が感じて決めることです。
私たちは大丈夫と思える環境を作ることに注力したいですね。