鼻が使えている?〜犬と私611〜
犬が怖がったり興奮している時、鼻が使えているか?(においを嗅いでいるか)を確認してみてください。
犬は世界を鼻で見ています。
においを嗅いで得た情報で、様々なことを認識、判断してしていますので、何らかの刺激によってにおいを嗅げない心境になっているのであれば…
その子は正しく目の前のことを判断できていない状態であるとも言えます。
鼻を使える環境にしてあげるには、対象との距離をとるなど、少しリラックスできる状況を作ってあげたいですね。
また、普段から鼻を使う活動を楽しんでいると、いざという時にも鼻を使って判断しようとできるようになってきます。
鼻を使う活動、1番のオススメはやはりノーズワークです!
鼻を使うことに特化していて、誰でもできるというのがとても良いです。
普段から犬の様子を見ていると、においを嗅ぐことでの確認作業をよくしています。
飼い主さんのこともよく嗅いで、状況判断のヒントにしているようですから、飼い主さんは平常心のリラックスしたにおいであるほど、犬にも落ち着きをもたらせます。
反対に一緒になって焦ったり不安になったりイライラしたり、不穏な匂いを出していたら?
その匂いを嗅いだ犬はますます怖がる、警戒するか、飼い主さんの盾となり攻撃的になる…とあまり喜ばしくない方へと影響されます。
大好きなオヤツの匂いなど、ポジティブに夢中になれる匂いを持っていると、良くない方へと傾きかけた犬の気持ちも、戻すことができます。
大好きな花の匂い、好きな香水やアロマなど、人も匂いによって何かを思い出したり、リラックスしたりと影響を受けます。
視覚が優位な私たちでも、匂いは鮮明に思い出したりと影響を受けますので、嗅覚優位な犬たちは、もっとその影響が強く、匂いの世界で生きているといっても過言ではありません。
匂いを活用すること、嗅ぐ機会を増やすこと、嗅ぐものの匂いのバリエーションを増やすこと、鼻を使っているか意識して見ていくことなど、鼻に注目してみましょう!