痛い子犬の甘噛み〜犬と私639〜
子犬の尖った小さな歯は、噛まれると痛いですね。
しかし、子犬の噛みつきのほとんどが、じゃれて遊んでいるだけ、噛んで確かめているだけ、です。
痛くて怖くなってしまうこともあるかもしれませんが、攻撃ではないことをまずは知っておきましょう。
この時期、子犬同士であれば噛んで噛まれて、やり過ぎたら相手がキャインと鳴いて逃げてしまい、遊べなくなる。自分も強めに噛まれて痛さを知る。
そんな風に遊びを通じて、噛み加減を学びます。
人がこれを教えようと思って、犬に噛み付いたとしても、犬同士のようには教えられませんから、おもちゃでの遊びを通じて、人の手足、服にも歯を当てないことを教えていきましょう。
噛んだら遊びを一旦中止、少し待って落ち着いたらすぐに遊びを再開して大丈夫です。
また、歯が当たった時に、なるべく大騒ぎしないようにも気をつけましょう。
キャーキャー言いながら走って逃げる、などは犬には楽しくて仕方ありませんから、ますます噛んで追いかけるでしょう。
噛まれるのがどうしても怖い、小さなお子さんですぐにオーバーリアクションしてしまう。
そのような場合には、怖くなく遊べる方法をとりましょう。たとえば、柵越しに長いロープ状のおもちゃで遊ぶ。
ボールなどのおもちゃを複数用意して、投げてあげる。
パペットを手にはめて、遊ぶ…など。
しっかり噛みたい欲求を満たしてあげること、飼い主さんと遊びたい気持ちを満足させてあげることは犬の心と身体の成長において、重要です。
甘噛みのピークは歯が生え変わる5〜6ヶ月ごろ。それ以降は落ち着いてきますので、それまでの数ヶ月を叱らずに穏やかに過ごせる工夫をしていきましょうね。