犬のしつけ、大事な視点~犬と私913~
昨日の続きです。
生活環境を整えることや、犬としての幸せを増やしてあげられる暮らしをつくってあげること。
それらが土台となって、その後のしつけや飼い主さんとうちの子の関係性にも良い影響を与えてくれるというお話でした。
シリーズ最後となる今日は、ワンちゃんの何を見ていますか?という視点の話です。
しつけや関係性にお悩みが出てくると、ワンちゃんに対して苛立ちやストレスを感じてしまう方も多いです。
そのような時は、お互いに悪いスパイラルに入ってしまっています。
飼い主さんが見ているものは、うちの子の悪い点(行動)です。
そればかりが目についていると、また悪いことして!なんでこうなんだろう…と、叱ってしまったり、格闘になったりしてしまいます。
それを受けるワンちゃんも、飼い主さんの姿を見ると身構えるようになったり、反対に叱られていることが「構ってもらって楽しい♪」という遊びの一環とさえ思っているなら、その悪い点はどんどん増えてしまいます。
(飼い主さんが思う悪い行動をすればするほど構ってもらえると学習しているからです)
人間同士でもそうですが、悪い点ばかりを気にしていると、わざわざ見つけてしまうくらい次々に嫌な部分を探すようになってしまうものです。
良いスパイラルに変えるには?
良い点(行動)探しです。
飼い主さんが褒めてくれる、認めてくれる場面が多ければ多いほど、ワンちゃんの精神も安定して、その行動もどんどん学習して増えていきます。
飼い主さんが良い点を見つける視点に変わると、うちの子賢いんじゃない?かわいい!すごい!なかなかやるな・・・と先ほどとは違うポジティブな感情がうちの子に対して沸いてきます
そうは言っても、困る行動もあるんだよ!良いところばっかり見ていられないよ!というお気持ちも分かります。
まずは、昨日一昨日にご紹介させていただいた土台の部分に取り組んでみてください。それだけでも、随分行動が落ち着くものです。
そこに加えて今日の良いところ探しをして、そこをどんどん褒めて認めていこう!ということをして頂けると、さらに変わっていくはずです。
変わるのはワンちゃんだけでなく、飼い主さんの気持ちも。
その上で、お困りの行動への適切な対応方法は、トレーナーさんに相談してみてくださいね。