犬の学習は日常生活から~犬と私744~
犬の学習は24時間、いつでもどこでも起こっています。
しつけやトレーニングの時間だけ、学習しているのではありません。しかし、意外とそのことを見落としているものです。
そのため、トレーニングの時間には上手にできるけれど、日常生活の中では上手くいかない場面も出てきます。
また、意図せず繰り返しているワンちゃんとのやり取りが、困る行動を学習する機会になっていることもよくあります。
いたずらをしているワンちゃんを見て、止めてもらおうと気をそらすためにおもちゃを出してきたり、オヤツをちらつかせて見せたりすると、すぐに犬は学習します。
何を?
いたずらをすると良いことが起こる!ということです。
ワンちゃんにとっての良いこと(飼い主さんの注目、声かけ、遊んでくれる、食べ物をくれるなど)を人がする時には、タイミングを意識してみて下さいね。
してほしい行動をしている時や、せめて困る行動をしていないタイミングで犬にとっての良いことを提供しましょう。
また、飼い主さんの叱りという犬にとって良いことではなさそうなことでも、自分に注目してくれること自体が喜びになっているケースも多いです。
そのため、叱ってもなおらないと言われたり、叱れば叱るほど酷くなるケースもあります。
叱られてでも飼い主さんに構ってほしいという健気な気持ちを持つワンちゃんが多いことを、人は知っておきたいです。
そして、叱られるような行動ではない褒めてあげられる行動を教えてあげて、褒めるコミュニケーションを増やしたいですね。
なんだか最近、困るな・・・という時は、ワンちゃんが何をどう学習してしまっているのか?犬目線でぜひ振り返ってみましょう。