こんにちは。
愛犬との関係が上手くいかないと悩んでいる時、問題があるのは犬でしょうか?
言うことを聞かないのは犬なので、問題は犬にあると考えますか?
私は問題があるのは犬ではなく、環境だと考えます。
環境とは?
しつけをする時、環境を整える所からとお話ししています。
環境とは犬の周りのもの全てを指します。
- 普段過ごす場所
- 食生活
- 運動
- 遊び
- 飼い主さんの行動
健康的で必要な欲求が満たされている生活でなければ、穏やかな暮らしは得られません。
栄養不足または栄養過多で不健康。
運動や遊び、飼い主さんとの接触が不足していて常に欲求不満。
居場所の環境が悪く、落ち着かない、暑い、寒い。
このような状態では、いくらしつけで問題を解決しようと思っても上手くいかないのは想像できると思います。
犬にとって飼い主も環境の1つ
先ほど、環境の中に飼い主さんの行動もあげました。
飼い主さんの接し方は、犬の行動に大きく影響を与えます。
例えば、洗濯物の靴下を咥えた時に、大騒ぎで追いかけ回して取り上げた場合。
犬は下記のような学習をするかもしれません。
靴下を咥えると…
- 飼い主さんが追いかけてきてくれて遊べる
- 飼い主さんが大騒ぎして自分に注目してくれる
- 飼い主さんは自分の大切なものを無理やり取ってしまう
- 逃げれば咥えているものを取られない
追いかけて取り上げる方法では靴下を咥えて欲しくないことは伝わらないどころか、ますます逃げたり、口から離さなかったりしそうですね。
このように犬の行動に対して、飼い主さんがどう反応するかで、後々の行動が変わってきます。
また、犬と関係のないところでの飼い主さんの行動を、犬が観察して学習することもあります。
人間の子どもの場合、特に小さいうちは親の価値観に強く影響を受けやすいです。
例えば、虫が怖い!嫌い!というのも、初めて出会った時に親の反応が否定的であれば、虫とは嫌悪するものであるという認識をもってしまうかもしれません。
(それがあるので、虫が苦手な私は子どもの前では発言に気をつけています)
犬も同じで、飼い主さんを通して人間社会を認識していきます。
飼い主さんの感情を匂いで知ることもできますから、私たちは犬の前では、犬にして欲しいと思っているような行動をしなければいけませんね。
落ち着いて欲しいのなら、私たちが穏やかな暮らし方を見せる
人好きに育って欲しいのなら、私たちが社交的にご近所さんと和やかに挨拶をする所から
そんな風に愛犬にお手本を示していけるといいですね。
まとめ
タイトルの犬のしつけは飼い主次第?
この答えはほぼYES。
犬を取り巻く環境を変えてあげられるのは飼い主さんしかいないからです。
ただ、変えられないもの…生まれてからお家に迎えるまでの環境や、持って生まれた性格、病気によって影響する行動もあります。
もちろん変えられないものであっても、飼い主さんの取り組みで良い方向への変化は望めます。
ですから、YESではなく、ほぼYESです。