修行モードを発動しない~犬と私282~
うちの子が苦手なこと、ありますか?
例えば身体のある部分を触られるのを
嫌がることがあるでしょうか?
(足先や、耳、口周りは苦手な子が多いです)
苦手だからダメ、ではなくて
飼い主さんが苦手を把握して
「苦手を減らす」お手伝いをする。
という考え方をしてあげられると
犬の生きやすさにつながります。
無理矢理は逆効果
何かに慣れてもらおう
苦手を減らそうという時には
スモールステップで嫌がらない範囲で少しずつ
進めていくのが良いです。
無理強いはよくない。
という当たり前のことですが
無意識にビッグステップを通り越して
修行モードに入っていませんか?
ここで言う修行モードとは?
私が勝手に名付けているものですが、
スモールステップ<ビッグステップ<修行モード
という順に、苦手なことに接する刺激の度合いが
少し→大きいものになっています。
例えば、他犬を苦手とする子に
慣れてもらう練習をする時。
スモールステップでは
相手とかなり距離をとって、遠くに見えるかな?
くらいから練習を始めます。
それ以上近づくのも、近づかないのも
選択肢は犬が持っていますので
安心して練習に取り組めます。
無理強い0です。
ビッグステップでは、
相手と30m離れていれば大丈夫な子に
次はいきなり5mの距離で会わせてみます。
30m→5mに一気に縮まった?!
その間の距離の練習はないの?!
というビッグステップです。
(きっとこの方法は上手くいきません)
修行モードは
ドッグランで苦手な他犬に囲まれています。
遊ぼう!と他犬に追いかけられて逃げ惑い、
飼い主さんの後ろにやっと逃げることができました。
それなのに飼い主さんは、遊んでおいでと
後ろから引きずり出して
他犬の方に行かせようとします。
逃げる選択肢も与えられず、
強制的に接触させられます。
まさに修行で耐えるのみ。
この修行の結果は、ご想像どおりで
ますます犬嫌いになって帰ってくる。
おまけに、飼い主さんへの信頼感を減らして
しまうという残念なものとなってしまいます。
お手入れや抱っこなど、
タイミングや触る部位によって
嫌がるのは当たり前です。
嫌がるのがダメなわけではありませんし
うちの子の嫌だよ、のサインはスルーせずに
聞き入れてあげてほしいです。
嫌な物事からの回避のために攻撃する
咬みつき(本気咬み)があります。
人が嫌だよを受け入れてあげることで
追い詰められて咬む必要がない暮らしをさせてあげたいですね。
楽しめない修行には要注意です!