お散歩で叱らない〜犬と私362〜

お散歩で叱らない〜犬と私362〜

お散歩で出会った他犬に吠えたり、突進しますか?

もしそうなった時に、どのように対応されていますか?

 

だめ!と言って、リードを引く対応が

よくあるかと思います。

私も昔はそのように叱っていました。

今はしません。その理由をご紹介したいと思います。

叱らない方が良い理由

【意図しない学習をするかも】

叱られた時に犬が目にしているものは?

他犬です。

 

他の犬に出会うたびに、叱られて

身体に痛みや不快感を感じるのであれば

その時の感情や出来事を、

他犬と結びつける可能性があります。

 

そうなってしまうと、他犬へのイメージは

嫌なもの、悪いものへと

回を重ねるごとになっていきます。

これでは、解決どころか問題が悪化していますね。

 

【どうすればいいのか?犬は分からない】

叱る対応では、どうすれば良かったのか?を

教えたことになりません。

 

その為、叱られる行動を繰り返し

何度も叱られ、行動や人との関係が悪化します。

 

もし吠えや突進が改善されたように見えても

叱られてばかりの結果、何をやっても無駄だ…と

諦めの境地に入ってしまう【学習性無力感】に

より大人しくなったように見える場合もあります。

学習性無力感とは、長期にわたってストレスの回避困難な環境に置かれた人や動物は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという現象である。

なぜ罰されるのか分からない刺激が与えられる環境によって、「何をやっても無駄だ」という認知を形成した場合に、学習に基づく無力感が生じ、それはうつ病に類似した症状を呈するWikipediaより

 

【失敗するのを待ってから罰するトレーニングになる】

叱る対応の場合、犬が望ましくない行動をするのを

あえて待ったり、わざとそのような行動が

出やすい環境にして、引き出された行動を罰します。

 

失敗するのを待つ、失敗しやすくする

というのはフェアじゃない、

ちょっと意地悪ですよね💦

 

【問題の原因を置き去りにしたくない】

叱る対応は、とにかく人が問題だと思う

行動を罰します。

 

そのため、なぜ犬がその行動をするのか?

理由や原因を追求することなく罰しますので

行動が改善されたように見えても

最初にあった他犬への恐怖感など

問題の理由や原因となる犬の感情が

置き去りのままです。

 

これでは根本的な解決になっていませんので

また状況が変われば、問題が復帰しやすいとも言えます。

 

そしてもし、怖くて吠えたり突進していたのであれば…

怖いよ!と言っている子を罰していたという

何とも可哀想な状況になっていたことになります…

 

他にも叱らない理由はありますが

犬の研究、トレーニングもどんどん進歩していますので

情報を集めて、より動物福祉に配慮した方法を

選択したいと思います。

 

 

 

 

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