思春期あれこれ〜犬と私432〜
犬の思春期は生後7ヶ月頃から始まると言われています。思春期に入ると、様々な刺激に過敏になりやすいです。
過敏になるからこそ、怖がりやすい、不安を感じやすい。そこから、震える、固まる、逃げる、吠える、飛びかかる、噛みつく…といった行動が見られます。
思春期だから反抗的になっているというより、背景に不安があることが多いです。
飼い主さんからすると、子犬から頑張って育てて、トイレも覚えて、甘噛みも終わり、落ち着いてきたわ♪という頃に始まる思春期ですから、慌てたり焦ったりと不安な気持ちになるようです。
また思春期はしばらく続きますので、その間の犬の様子にも波があります。過敏になっていたことが落ち着いてきたと思ったら、また新たな問題が出てきて、何かしてしまったのかしら…と飼い主さん。
何か大きなトラブルがあって、それをきっかけに犬の様子が変わることもありますが、何もなくてもある日突然、変わってしまう…そんな事もあるのが思春期です。
思春期?よく分からなかった…という犬もたまにいますが、それも個性です。
思春期への対応は、思春期への理解と変わらない愛と安心感を伝えることだと思います。
思春期で荒れているように見えても、今まで積み重ねてきた関係はなかったことにはなりません。
これまでの良い関係があったからこそ、この程度で済んでいる、話を聞く耳は残っていると感じる子もいます。
敏感、不安、警戒、落ち着かない、イライラする、強がりたい…
このような気持ちを理解して、飼い主さんはその反対の、
寛大、安心、リラックス、落ち着いている、ご機嫌、フレンドリー…
な姿を見せてあげたいですね。犬も模倣学習できますから、大らかに楽しそうに過ごす飼い主さんから、良い影響を受けるはずです。