避難生活に備える〜犬と私614〜
災害などもしもの時。犬と一緒に避難したり、一時的に離れて暮らすことになる可能性もあります。
どのような形になっても、少しでも犬のストレスが少なくて済むように、平時にできる備えをしておきませんか?
何はともあれ社会化
人、物、場所、音、様々な環境に慣れておくことは、犬本人を守るだけでなく、飼い主さんも心配が減らせますし、預かってくれる方にとってもお世話がしやすいです。
もしもの時に犬のお世話をお願いできる場所(人)を3箇所は見つけておけると安心です。
お散歩仲間を見つけて、一緒にお散歩を楽しむ。お家にお友達のワンちゃんに遊びに来てもらう。反対に遊びに行かせてもらう。
仲良くなったら、一緒に旅行やお出かけも良い経験になります。
慣れてきてお互いのワンちゃんの性格が分かってきたら、お散歩のリードを持つ人を交代してみたり、ご飯をあげてもらったりと、飼い主さん以外の人がお世話をすることに慣れる練習もできます。
ペットホテルや、友人の自宅など、預けるかもしれない場所には、何も予定がなくてもお泊まりする練習もしておけると安心です。
クレートトレーニング
普段からお家の中でもクレートの中に入る時間を作って、クレートが好きで落ち着く場所になるように練習しておきたいです。
災害時の避難、入院などでも、クレートやサークルといった狭い場所で過ごすことになりますので、その中でストレスなく過ごせるようにしておけると安心です。
まずは美味しいオヤツやご飯はクレートの中であげるようにする所から、始めましょう。
よくある問題
普段と違う場所や飼い主さんではない人と一緒に過ごすことになった時に起こりやすい問題は、
- 吠える
- ご飯を食べられない(お水も飲めない)
- トイレができない(我慢する)
- 眠れない
といった、生きる上で重要な部分が不安や恐怖でできない問題です。
吠えるのも、ずっと吠えっぱなしになると、周りの迷惑や、吠えている本犬も疲れ果てているのに吠え止むことができない…といった、パニック状態にもなりかねません。
社会化を通じて、どんな場所でも逞しく生きていけるように、少しずつ練習していきましょう。