犬付き合いのお悩み~犬と私940~
ワンちゃん同士が仲良くしている様子を見ると、微笑ましく嬉しいものですね。
一方で、犬見知りをしたり、怖がって逃げ惑ったり、反対に吠えて相手を追いかけ回すようであれば、飼い主さんのお悩みにもなります。
たんぽぽドッグスクールでもたんぽぽホームという名前で犬の幼稚園(デイサービス)をしています。
子犬からシニアのワンちゃんも通ってくれていますが、その子たちの様子を見ていると、犬同士の付き合いにも人間関係と同様に様々な感情が行き交っているのが分かります。
遊びたくても、相手は遊びたくない。他の子が良いという時もあります。
輪に入れずに端っこから観察している子。
仲良くなりたいけれど、どうしたらいいのか分からない。
思いが強すぎて、避けられてしまう。
犬同士の交流は犬同士でしか学べませんが、なかなか最初から付き合い上手なワンちゃんはいないものです。
その為、人の介入、手助けがありながら、付き合い方を学び、経験していく必要があります。
他の子が大好き過ぎて、猪突猛進!な子も、相手から嫌がられたり、遊んでもらえなかったり、人に止められることで、相手の様子を見ながら接することを覚えていきます。
なかなか相手の様子を見る余裕もなく大興奮していることが多いので、はじめのうちは人の介入も多くなります。
これが犬同士の付き合いは犬に任せるとしてしまうと、落ち着くこともなく自分の思いだけで接してしまってトラブルになるか、相手の子を犬嫌いにさせてしまうこともあります。
また怖がったり、馴染めないから、なんだか可哀想・・・と思って、交流を全て避けてしまってもよくありません。
相性を見ながら、助けてもらいながらも、少しずつ一緒に過ごしても平静でいられるようにしてあげることは、その子の生きやすさにも繋がります。
無理に仲良くなる必要はありませんが、他の子とすれ違うたびに大騒ぎや恐怖心でいっぱいになるのは本人もしんどいです。
私たちが町中で他人と普通にすれ違うように。
また顔見知りの方と挨拶をしたり、少しお喋りをするように。
ワンちゃんもお散歩やお出かけを楽しめるくらいの心の余裕を持てるくらいには、犬への社会化も継続してあげたいです。
慣れるために・・・と無理に幼稚園やドッグランを利用するのも違いますし、そこはワンちゃんの様子を見ながらの塩梅です。
極端に避けるのでもなく、無理に出会わせるのでもない。
ちょうどいいチャレンジと楽しみの中で、経験を積んでいけるように人はサポートしてあげたいです。
子どもの幼稚園の先生と家庭が連携するように、ワンちゃんのこともプロと連携して育てることがオススメです。