補助犬から考えるベストパートナーに育てる方法〜犬と私344〜

補助犬から考えるベストパートナーに育てる方法〜犬と私344〜

当スクールの名前は

今は亡き介助犬たんぽぽの名前からつけました。

当時、ユーザーさんにポポちゃんのお名前を

スクール名にしてもいいですか?と

聞いたことを覚えています。

 

たんぽぽ先生と呼んでいただくこともあり

この名前はとても気に入っています。

 

そんなたんぽぽ、通称ポポちゃんとの思い出は

たくさんありますが、中でも介助犬になる前の

練習として通勤ラッシュの駅の改札から

人々が一斉に降りてくる階段下で

マテの練習をしたことが印象に残っています。

 

ユーザーさんと合同の練習では、

お店や施設に行き、電車も乗ったりしました。

うどん屋さんが快くよく中に入れてくれて

ユーザーさんと一緒にうどんを食べたのも良い思い出です。

もちろんその間、ポポちゃんは静かに待ってくれていました。

 

介助犬など、働く犬を見ると

特別に賢いのだと思われたりしますが

そうではありません。

 

最初の練習はみなさんがご家庭でしている

マテの練習だったりと同じです。

 

少しずつ刺激がある難しい場所で練習を重ねた結果が、

駅のラッシュ時でも待てることに繋がるだけで、

スタートは家庭犬と同じなのですね。

 

補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)になれるかは

性格など向き不向きがありますし

それぞれの仕事に合わせた練習や

ユーザーさんに合わせた練習内容も必要ですから

そこは特別なのかもしれませんが

楽しくトレーニングを重ねた結果が

すごいね!賢いね!と言われる彼らです。

 

ノーズワークをしていて、家庭犬の子たちが

警察犬や麻薬探知犬のような鼻の能力を

発揮するように、全ての犬が環境を整えて

人が導き教えてあげることで

素晴らしいパートナーに育ちます。

 

お家の中、リビングでできるようになった事は

別の部屋や玄関でもできるかな?

次はお庭や静かな道でできるかな?

など、できるようになった事は気が散りやすい

刺激を少しずつ増やすようにして練習してみてくださいね。

 

そしてご家庭のルール、人社会のルールを

叱らずに教えてあげて、その子の要望も

できる範囲で汲み取って暮らしをつくっていく…

 

そうやって過ごして行くうちに

一緒に過ごすのが当たり前になり

意思疎通ができるようになり

お互いに良いパートナーとして

ともに暮らしていけるようになります。

 

 

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