落ち着いた態度で伝える~犬と私970~
昨日の続きです。
ワンちゃんには言葉で伝えるより、態度の方が伝わるものが大きいというお話です。
ワンちゃんに興奮を鎮めて欲しいとき。
ダメダメ、マテマテ、リードを引くなど、人がバタバタ動いたり、焦ったり、大きなリアクションをしてしまいやすいです。
これでは反対のメッセージを伝えているようなもので、余計に興奮しやすくなります。
来客を知らせるインターホンに吠える場合も、まずは飼い主さんがゆったりと動くことから。
バタバタ速足で動き回ってインターホンに出たり、玄関に行ってしまっては、ワンちゃんもお祭り騒ぎになります。
ワンちゃんのテンションが上がり過ぎて、ワンワン吠えたり、飛びついたり、じゃれ噛みが出るときがありますが、そのような時も、静かに!マテ!コラ!痛い!などと言っても伝わるどころか、一緒のノリで楽しんでくれていると思うことも。
何より飼い主さんのリアクションはたとえ叱りであっても、ワンちゃんにとっては注目されたというご褒美になり得ます。
ゆっくり動く、焦らない、小さめの声で語りかけてみる、黙って動きを止めて様子を見るなど、飼い主さんが行う静かな対応の落ち着きぶりが、ワンちゃんも落ち着きに導きます。
子犬や若い犬で、まだまだ興奮しやすい子も、繰り返し同じように対応(一緒になって騒いでいるように見せない、落ち着いて接する、無反応で落ち着くのを待ってみる)することで、少しずつ落ち着くまでの時間が短くなってきます。
落ち着いた子に育ってほしければ、先に人が落ち着きましょう。
飼い主さんの落ち着いた態度が、ワンちゃんに安心感も与えてくれますよ。