怖いもの知らず〜犬と私716〜
子犬の短い期間、怖いもの知らずで何にでも首をつっこむ、好奇心たっぷりな様子が見られます。
そのような頃は、パピーライセンスを持っていて、周りの成犬たちも大目に見てくれます。
そんな怖いもの知らずの子も、思春期に差し掛かる頃には、怖いものもできてくるようで、100%遊ぼう!だった気持ちが、遊びたいとちょっと警戒や不安が入り混じってきます。
いつまでも子犬らしく振る舞っていて、落ち着きなさい!失礼な!と叱られる経験も経てきて、さらに思春期ゆえの敏感さ、少しは周りを見る余裕も出てきて、態度が変わってくるのです。
このちょっと難しい時期に、焦らずじっくり向き合って付き合ってあげること、良い成長を促すことが飼い主さんには求められます。
警戒心が入り混じっている不安定な子には心のサポートをし、まだまだ怖いもの知らずで相手に失礼に振る舞う子には、トラブルになる前に早めに介入していく。
その子に合わせた対応が必要です。
他犬との交流経験が少なかったり、嫌な思いをしたことのある子は、パピーライセンスがあるはずの小さな子犬相手でも、本気で怒ることもあります。
相手を嗅いで確かめる余裕もなく、他犬=警戒、不安、恐怖といったネガティブな印象になってしまっているようです。
子犬だから大丈夫と思って、誰とでも会わせて交流できる訳ではありません。
上手く遊べるかどうか?
遊べなくてもトラブルにならないか?
その判断は難しいものですが、怖いもの知らずの子もそうでない子も、慎重に観察をしながら、サポートしてあげたいですね。
うちの子は怖いもの知らずだ!
うちの子は、怖がってばかりだ!
そんな風に思われても、また時が経てば変わっていることもあります。
犬も成長していますから、小さな変化から気づいて、その時々に合わせていきましょう。
分からなければトレーナーさんのサポートを受けてくださいね。
思春期に入ると、飼い主さんの声は届きにくくなりますので、しっかりトレーニングや遊びで共同作業をすることをオススメします。