猫は猫でいい〜犬と猫と私222〜
222 ニャンニャンニャンという数字にちなんで
今日は猫のことを書いてみます。
猫は苦手でしたが、初代うちの子とのお散歩中に
出会ったきっかけで、猫好きになった私です。
猫との思い出から考える犬との違い
猫は多くを望まれない
子猫を育てたことがある方はご存知だと思いますが、
子猫のやんちゃさも相当なものですよね。
私は2匹の猫と暮らしたことがありますが
そのうちの1匹は目も開いていない状態で
捨てられていた子で、
母猫も兄弟猫も知らずに育ちましたから
加減を知らない大変さがありました。
例えば、物陰から狙われて、飛びかかられ
甘噛み、後ろ足で蹴り蹴り…とこちらが
傷だらけになるほどでした。
家中走り回って、カーテンもズタボロに…
そんなやんちゃさも、
1歳になる頃にはすっかり落ち着いて
怪我をすることもなくなりました。
もう1匹は、工場で野良猫が生んだ子猫を
保護された方から譲り受けました。
保護されたのが生後約3ヶ月で、
すぐにうちに来たのですが
この子が私や家族を
噛むことも引っ掻くこともなく
穏やかに育ちました。
保護されるまで、母猫、兄弟猫と過ごして
いましたので、他者との付き合い方、
力加減も既に学習していたのだと思います。
また、先にもう1匹の猫がいましたから
遊びや興味も先住猫に向かっていくことが
多かったのも1つあると思います。
他の猫を知らずに育った先住猫は、
後から来た猫に怖がったり、怒ったり
戸惑ったりしていましたが
後から来た子猫の諦めないアタックに根負けして、
徐々に慣れていきました。
このように、個体差はあれど猫も噛んだり
飛びかかったり、暴れたりと
犬の困った行動と同じことをします。
猫の方が縦にも動けますので、少々の柵では
防げず大変かもしれません。
しかし、このような猫の行動に
叱って躾ける
人が上だと分からせようとする
といったことは、あまり聞かないと思います。
壁や家具で爪研ぎをしたら、やられた〜とは
嘆くと思うのですが、猫だから仕方ない。
カーテンに登るのも猫だから仕方ない。
人を獲物のように狙って、飛びかかってくる
遊びも猫だから…と
ありのままを受け入れていませんか?
あまり操作をしようとしない印象です。
どうしても困るなら人が対処する、
予防する方向で問題に取り組んでいると思います。
これが犬の場合ですと、なぜだか
犬が悪い
犬を何とかしないといけない
という発想になって、犬を変えようとする
叱ったり、脅したり
力関係を教えようとしたり…と
時に人が支配的になることも少なくないようです。
犬はしつけができるから叱るけど、
猫はしつけができないからしないだけ。
そう言われる方もおられるかもしれません。
しかし猫も教えてあげれば犬と同じことが
できますから、覚えられない訳ではありません。
犬は人にとって特別な存在ですが、
それゆえに厳しくあたられたり
多くを望まれすぎて、犬としての当たり前さえ
認められていない場合があります。
犬は大変だな…と時々思います。
猫は猫であることを、そのまま許されている
そんな気がしませんか?
犬にも犬であることを、そのまま許して認めて
あげたいですね。
その上で、困るからどうしよう?
という考え方であれば、
無理矢理や力づくといった対処方にはならないはずです。
私たち人も、ありのままの自分でいいと認めて
もらえることほど、嬉しくて心強いことはありません。
うちの子にも、家族にも、周りの人にも
そう思えるようになると、相手だけでなく
自分自身も楽になれる気がしますね。
まずは自分にも相手にもOKを出して
それからより良く、より幸せに暮らすために
必要なことに一緒に取り組もう!という
考え方ができるといいなと思います。