私の手はどんな手?〜犬と私223〜
お散歩後の足拭きやブラッシング
歯磨き、爪切り、点鼻、点眼…
犬が苦手としやすいことでも必要なことは
たくさんありますね。
どうしたら協力的になってもらえるのか?
考えてみたいと思います。
全ての土台は飼い主さんへの印象
安心できる手ですか?
動物病院へ連れて行こうと思って
クレートを出してくると、一目散に逃げて行く。
これは、過去の経験からクレート=病院
になっていて、嫌な病院から逃げるための行動です。
クレート=楽しいお出かけ
になっていると、言われなくても一目散に
飛び込む…そんなワンちゃんもいますね。
同じように考えてみると、飼い主さんの手は
うちの子にとってどんなものになっていますか?
手=優しい、嬉しい、美味しい、心地よい、
安心、大好き…とポジティブな印象になっていそうですか?
反対に手=怖い、不快、落ち着かない、嫌い…
と残念な印象になっている場合もあります。
冒頭のお手入れや投薬などの必要なことを
する時に、協力的になってもらえるか?は
普段の飼い主さんやその手に対する印象が
大きく影響しています。
もし残念な印象であるなら、今から良い印象に
変えられるように接し方を見直しましょう。
無理矢理、力づく、戦う、騙す…
この辺りの不信感を抱くようなことを
しなければ大丈夫です。
そして、安心や喜びを与えてあげられるには?
人の優しさを、温かさを感じられるように
接していけばいいですね。
相手が犬であっても、そこの考え方は人に
対するものと同じです。
良い関係の土台がしっかりできたら、
苦手なことを焦らずにスモールステップで
練習していきましょう。
ブラシが苦手だから、
ブラシの練習だけをすればいい。
のではなく、ブラシをする時以外の部分に
根本的な原因が隠れていることもあります。
心がある犬ですから、これだけを何とかしよう
としても、その前にもっといろいろあって
今の結果に繋がっていたりします。
難しく感じるかもしれませんが、犬として
その子を人と対等な一個人(犬)として
見てあげられたら、どう接するといいのかは
ハッキリ見えてくると思います。
飼い主さんの優しい手で育つ犬が
増えることを願っています。