犬も選ぶ権利がある〜犬と私244〜
可愛がっているはずなのに、なんだかよそよそしい。
呼んでも寄ってこない、むしろ逃げる。
なんだか犬との距離が縮まらないと感じるなら
関わっている時のボディランゲージを気にしてみましょう。
ちょっと嫌だな…のサイン出ていませんか?
もっとしてほしい!のサインが出ていますか?
ヨシヨシと撫でて褒めるとき
可愛い!と抱きしめるとき
抱っこをするとき
首輪やハーネスをつけるとき
お手入れをするとき
犬と関わるときに、ちょっと嫌だな…
落ちつかないな…といったサインは出ていませんか?
- 顔をそむける
- 舌が一瞬ペロッと出る(唇や鼻を舐める)
- 身体全体が飼い主さんとは反対を向く
- 後退りをする
このようなサインが見られたら、
たとえ褒めたり可愛がっている時であっても
犬には落ち着かない気持ちになったり
不快があるときであったりします。
何がそうさせているのか?は状況により違いますが
- 真正面から近づく
- 目をじっと見つめる
- 覆いかぶさるような体勢になる
- 飼い主さんの顔が近すぎる
- 苦手なことをしている
といった場合は、サインが出やすいです。
そしてそのサイン=犬の気持ちに
気づかないままで、繰り返されていると
近寄ってこない、逃げる…といった冒頭の
縮まらない距離感につながります。
では、反対にどんなサインが出ていれば
今の状況を心地よいとしているかというと
先程の落ち着かない、不快なサインが出ていない
というのも1つの目安になりますね。
さらに、ヨシヨシと撫でたり、抱きしめたりと
身体的な接触がある状況であれば
- より近づいてくる
- 体重を預けてくれる
- 触る手を止めると催促がある
といった、明確なサインが見られるはずです。
うちのボーダーコリーのあおちゃんは
べったりタイプでしたから、すぐに全体重を
人に預けてきていました。
ヨシヨシすると、どんどん迫ってくる勢いです。
そしてヨシヨシする手を止めると
催促してチョイチョイと前足で
腕をかいてきていたのが懐かしいです。
出会った犬には敬意をもって接してみる
急に手を伸ばして触る、抱きしめる、捕まえる。
このようなことを、道端ですれ違った子どもにしたら、通報されますね。
でも犬が相手なら、してしまう人はいませんか?
それで犬がびっくりしたり、嫌がったら
愛想が悪いなんて言われて…可哀想です。
どうも人は【犬は撫でられるのが好き】と
思い込んでいて、犬が好きな自分が
【可愛がってあげている】と上から目線になりやすいようです。
でも、そうではありませんよね。
犬は【自分が好きな人、安心できる人】には
可愛がってもらいたいだけで、誰でもいいわけではありません。
犬にも選ぶが権利がありますよね。
もしうちの子との関係が上手くいっていないなら
【選んでもらえる飼い主であるか?】を
自問自答するところからかもしれません。
素直にいうことを聞きたくなる人であるか?は
日々の接し方の積み重ねですね。