犬同士の交流をフォローできるようになろう〜犬と私255〜
犬同士が仲良く遊ぶ姿は見ているだけで
楽しそうで、こちらまで笑顔になります。
うちの子にもお友達がほしい…という
飼い主さんのお気持ちはよく分かりますが
幼稚園に来てくれている犬たちを見ていると
お互いに相性が良くて遊べるほどの相手は
見つかったらラッキーくらいで
なかなか難しいのかもしれないな…と思います。
犬同士の交流には人の目が必要
交流スキルと許容範囲が千差万別な犬たち
パピークラスを見たことはありますか?
子犬同士だから、すぐにみんな仲良くなって
遊べるかと言えば、そうではありません。
楽しく遊んでいる子もいれば、
飼い主さんの元で隠れている子もいます。
回数を重ねることで
遊べるようになる子もいますし
何回通っても、遊ぶまではいかなかった…
という子もいます。
子犬の時期の経験は
その後の成長にも影響してきますので
ぜひ【良い経験】をたくさんさせてあげてほしいです。
そして、子犬期を過ぎても継続して
経験を積ませてあげたいです。
(柔軟な大人になるために、そして大人になってからも、考えが凝り固まらないように、人もいろいろな経験が必要ですよね)
話は犬同士の交流に戻って…
この子犬ころから、
他犬との交流を経験してきたか?
その交流は良いものであり、嫌なもので終わらなかった?
ということの積み重ねは
その子の交流スキルに影響してきます。
ここで使っている交流スキルの意味は
犬同士の挨拶のマナーを知っている
自分の気持ちを相手に伝える術を知っている
相手の気持ちを読む術を知っている
上記の事を踏まえて、
【平和に交流することができる】
というスキルを指しています。
遊べるから交流スキルが高い訳ではなく、
その時の相手によって、遊ぶ、遊ばない、
挨拶だけで済ませる、スルーする、
相手が自分に興味がなければしつこくしない
など、状況に合わせた対応ができることを
交流スキルが高いとここでは定義します。
この交流スキルが、
低い子と高い子の組み合わせであれば
高い子の交流の上手さと、必要な時は
人の介入もあれば、その場は上手く過ごせることが多いです。
しかし、交流スキルがまだ低い子同士であると
一気に難易度は上がりますね。
また、許容範囲というのはその子が
他犬に対してどこまでを受け入れられるか?
をここでは指しています。
怖がりさんであれば、3m以内に近づくと
もうアウト!かもしれませんし、
遊ぶのは無理だけれど、お尻を嗅ぐのはOKよ
という子もいます。
近くにいるのはいいけど、嗅ぐのはダメ!
というパターンもありますね。
遊ぶ時も上に乗られても気にしない!
僕も乗り返そうかな⁈なんて楽しめる子も
いれば、背中に手をかけられた時点で
遊びの気持ちが一転してしまう子もいます。
この許容範囲も、もちろん相手によって
変わってくるのですが、
相手からのリアクションに対する
受け入れ範囲が広いか狭いかは
ある程度、交流スキルと同じで判断できます。
(その子のこれまでの学習と、性格が合わさって受け入れの幅が決まります)
そして、うちの子がどの程度の交流であれば
受け入れられるかどうかは
飼い主さんも知っておきたいですね。
交流スキル・許容範囲がどの段階であっても
良い経験を積んでいくことと
犬同士の交流時に飼い主さんがどのような
タイミングで介入するといいかを知っておくこと
介入するために必要な犬のボディランゲージを
予め学んでおくことは必須かと思います。
うちの子はお散歩でも吠えてしまうから
犬同士の交流はさせられないのよ…という方も
うちの子のボディランゲージを読めるようになると
吠える前に対処ができるようになったり
吠えても早く落ち着かせられるようにもなります。
それが、いつかは他犬との距離が近づくことにも
繋がりますので、まずはボディランゲージの
読み取りの学び、練習がおすすめです。
ここまでのお話をまとめると、
犬に良い経験、良い交流をしてもらうためには
人がフォローできる体制が必要でしたね。
人がフォローするためには、
犬同士の交流の時には
犬から目を離さないようにすることが大切です。
特にドッグランでは飼い主さん同士のお話は
楽しみながらも、目は犬!でお願いします。