スモールステップでいこう〜犬と私262〜
【苦手なものに慣れてもらう】ためには
苦手の本質を見極めて、本当に小さな
スモールステップで練習していきます。
細かくて大変!と言われることもありますが
日々の小さな積み重ねで、1ヶ月、数ヶ月
1年後には大きく変わっています。
動物病院を怖がる場合
何が苦手なのか?
動物病院が苦手なんです。
入ろうとしないので、引きずって入っていきます…
このようなお悩みがあった時、動物病院に
慣れてもらうということは、具体的にどんな
ことに慣れてもらう必要があるのでしょうか?
冒頭に苦手の本質を見極めると言いましたが
これは、同じ【病院嫌い】でも、その中で
苦手とするものがその子によって違うからです。
- 通院する時に乗る車が苦手
- クレートが苦手
- 動物病院で会う人や犬が苦手
- 身体を触られることが苦手
- 保定されることが苦手
- 高い所(診察台)が苦手
- 過去の注射など痛い経験から苦手
- 飼い主さんが不安そうにする場所だから苦手
- 他の犬が不安や恐怖を訴えているから苦手
ざっと書いても、これら複数の原因があげられます。
1番最後の、他の犬の不安や恐怖が
伝わってきてしまうのは、変えられませんが
その他の苦手となる理由は、どれも練習により
苦手度を軽くすることが可能です。
お家で飼い主さんが、抱っこをしたり
抱きしめたり、身体に触れたり。
これらのことが苦手であれば、慣れていない
獣医さんや看護士さんから
診察を受けることはもっと苦手ですね。
まずは、飼い主さんからの接触を受け入れる
ことからです。(昨日のハズバンダリートレーニングの記事もご覧ください)
診察台くらいの高さのある場所に、
日常的に乗っている子は少ないと思います。
もし、高い台の上に乗る事が苦手の1つであるなら
お家では、滑らないマットを敷いた低い台の
上から乗る練習をしてみて下さい。
最初は段ボール1枚の厚さでもいいくらいです。
滑って嫌な思いをさせないことと、
乗って良いことがあった!という経験が大切です。
犬の身体を保定しておくか、抱っこしてから
目の前で台の上にオヤツをばら撒きます。
犬が行きたい!食べたい!となってから
乗っていいよーと、台に行かせてあげると
自ら乗ってくれやすいです。
慣れてきたら、先に台の上に乗ってもらって
後からオヤツをあげて下さいね。
台の高さは、家にある家具を利用して
低い家具から高い家具へと練習を進めてください。
最終的には勉強机やテーブルにマットを敷いて
乗れるようになるといいですね。
その高さでも、平気で美味しくオヤツを食べられるようなら成功です。
階段ではなくスロープで
動物病院が苦手と一言でいっても、先程のように
詳しく見ていくと、苦手とする理由が複数あることも多いです。
人が苦手、触られるのも苦手、高い所も怖い…
このように苦手が複数あっても、1つ1つを
スモールステップで練習していけば
それぞれの苦手度が減ってきて、動物病院嫌いも
マシになってきます。
この時のスモールステップの階段は
小さな段差ではなく、
段差がないスロープのような
やさしいステップアップが理想的です。
私たちも、一度苦手となったものを克服するのは
なかなか大変なことですよね。
苦手という思い込みができていますので
その気持ちから変えようと思ったらなかなかのことです。
だからこそ、犬にも焦らずゆっくりで
楽しい、うれしい、美味しい、安心といった
ポジティブな感情への上書きをしてもらえるように
練習方法を考えていきたいです。
やらされて嫌だった…という事が多いので
やってみて楽しかった!自分からやりたくなる。
そんな気持ちになってもらえるようにできるか
人の手腕が問われています。