困る行動が犬の仕事になっていませんか?〜犬と私311〜
家の前を誰かが通ったら吠えまくる。
お散歩で他の犬が見えたら、
吠えて飛びかかろうとする。
犬のなかなか止まらない
吠えや飛びつきは
飼い主さんのお悩みになりやすいです。
はじめは怖かったり、不安だったり
びっくりしたり…で警戒しての吠え
だったのかもしれません。
しかし、それらが繰り返し起こることで
不安な感情は減少していき慣れていきます。
そうして、もう怖いや不安を
感じていないのに
今までと同じ【吠える行動】を
続けることがあります。
これは吠える行動の機能が変わっているからです。
行動は吠えるで同じなのですが、
目的が違います。
以前
吠える目的は、不安や恐怖から逃れるため。
吠えると相手を追い払える。(対象が見えなくなる)
現在
吠える目的は、飼い主さんの
リアクションを得るため。
吠えると飼い主さんが、慌てて来てくれる
オヤツをくれる、抱っこをしてくれる…など
犬にとってご褒美となることが起こっています。
意外と、このように
目的が切り替わっていて、最初の頃のように
怖いと思って吠えているのではない子が多いです。
いつもなら、コラ!まて!だめ!おいで!
名前を呼んだり、オヤツを出したり…
いろいろな事をしていると思いますが
一度無反応でボーっと立ち尽くしてみましょう。
いつものように、ワンワンワンワン!
外に向かって一生懸命吠えている子が
飼い主さんが何も言わない事であれ?と
思って振り返ったり、なんと飼い主さんに
向かって吠え始めたりすることもあります。
これは飼い主さんへの要求吠えだった…
ということですね。
行動が繰り返し起こると
習慣や反射的にそうしてしまう…という
ケースもあります。
犬と会ったら一生懸命吠える、お仕事をします。
家の前を人が通ったら、追い払うお仕事をします。
こんな風に、私たち飼い主からは困る行動が
犬にとってはやりがいや楽しみになっている
こともあると思ったら、面白いですね。
パターン化している問題を見直して
違うお仕事で目的を達成してもらえるように
していくことが、問題解決につながります。