気を引くための困った行動〜犬と私318〜
私たちが思っている以上に
犬は飼い主さんが大好きです。
そのため、飼い主さんと一緒に
過ごす時間をいつも心待ちにしています。
たとえそれが、
こら！と叱られることであったとしても
飼い主さんから声をかけてもらったり
そばに来てもらったという事は
強力なご褒美として機能します。
この叱られてでも、自分を見てほしい…
という場合がありますから
トイレの失敗やいたずら、吠えることなど
困る行動で飼い主さんの気を引く問題が多発します。
トイレシートをビリビリにしたら
飼い主さんが飛んでくる！
はすぐに覚えてしまうわけです。
それでは、この場合の解決策は何でしょうか?
静かにしている時におやつをあげて褒める
トイレの成功を褒めたり
自分のおもちゃで遊んでいる時に声をかける
といった望ましい行動に注目をしていくことで
それを伸ばすのも1つの手です。
しかし根本的な解決にはなっていませんね。
犬は【飼い主さんからの注目やふれあい】を
とても欲しているからこその、
困る行動であったわけですから
困る行動をしなくても十分に飼い主さんから
注目や触れ合いを受け取れる環境にする
ことが大切です。
たとえば、赤ちゃんが生まれて
上のお子さんが赤ちゃん返りをした場合には
上の子を優先して、上の子との時間を
大切に過ごしていく対応をされますね。
それと全く同じで、犬も新しい犬や猫、
人間の赤ちゃんなど家族が増えて
注目が自分から逸れた場合に不安を感じます。
またそのような変化がなかったとしても
その子にとって十分に
飼い主さんとの触れ合いができていないと
感じられている場合であれば
犬らしくその気持ちを表現して
吠えたり、破壊するといった
困った行動になりがちです。
飼い主さんも忙しいですから
お家時間の過ごし方の工夫
家事の時短なども考えながら
うちの子と過ごす時間を増やせるように
試行錯誤を重ねてみましょう。
うちの子と過ごす時間を増やせることが
できたなら、それは即
その子の幸せへとつながります。
お家の中で困る行動ばかりする…と
思われているなら、一度思いっきり
犬と関わって、たっぷり一緒に過ごす時間を
とる日を作ってみてください。
さぁ、それで犬は満足して落ち着くかな？
とぜひ観察してみてくださいね。
