こんにちは!
しつけやトレーニングでは、
愛犬と信頼関係を築きましょうと言われます。
しつけの基本とも言われる信頼関係。
どうやったら愛犬との間に築けるのでしょうか?
信頼関係=主従関係?
信頼関係を築くために必要だとよく言われることは、主従関係(上下関係)をしっかりさせることです。
これは本当でしょうか?
主従関係がしっかりできている状態は
- 問題行動が起こっていない
- オスワリやマテなどの指示を聞くことができる
このような状態をさす場合が多いです。
しかし、咬んだり、唸ったりもせず、オスワリなどの指示もきくことができたとしても、そのわんこさんがその人を信頼しているかは分かりません。
叱られるから、怖いから言うことをきいているという可能性もあるからです。
信頼を得やすい人になるには
わんこさんから信頼を得ている人と言うのは、これまでの付き合い方がわんこさんにとって良い印象を持てるものであったとも言えます。
嫌だ、怖い、落ち着かないなど、そういった好ましくないものを与えられる人に対して、良い印象を持つことは難しいですね。
人間同士でも、いつも嫌なことを言ってくる人に良い印象を持ち、信頼することはかなり難しい...できないことだと思います。
「信用」と「信頼」の違いで紹介されていることが分かりやすいので、こちらにも一部を転載させていただきます。
これまでのわんこさんへの接し方が、わんこさんにとって信頼に値するかに大きく影響するということですね。
愛犬から信頼を得るには、嫌がることを無理強いしない。そして、やさしい、おだやか、楽しい、うれしい、美味しい、ワクワク、落ち着くといったことを示し続けていく。
そういった温かな暮らしの中で、少しずつ信頼関係が築かれていくのだと思います。
※嫌がることをしないようにと言っても、愛犬の心身の健康に必要なことはしなければいけません。(例えばお散歩、お手入れ、治療など)それら苦手なことを克服していく過程こそ、無理やりではなく、なるべく負担の少ないスモールステップで楽しく取り組めるか?が大切になってきますね。
個人的な信頼にまつわる話
愛犬との信頼関係について考えているとき、ふと自分の場合はどうかな?と思いました。
私個人の話なのですが、ある方に対してとても良い印象を持っています。その方とは定期的に自分から連絡を取りますし、こまめに会いたいと思います。その方に会う時は、いつもワクワクした気持ちで会いに行き、会うと穏やかな空気の中で自分らしくふるまえます。会った後は、元気をもらって帰ってきます。
一方、別の方に対してはあまり良くない印象を持っています。その方とは必要最低限しか連絡を取りませんし、用事もないのにこちらから会いにはいきません。その方に会う時は、いつも少し緊張した気持ちで会いに行き、会うとよそよそしい空気の中で自分らしくいられません。会った後は、どっと疲れが出ます。
この2人に対して、何が違うのかを考えてみました。
どちらの方も、いつもとても良くして下さります。
それなのに、こんなに相手に対する印象が違うのはどうしてだろう?と考えると、
決定的な嫌なことがあったか、なかったかの差だと分かりました。
前者からは特別大きな不快感や心身の痛みなど嫌なことは受けていません。
一方、後者からは1度だけですが私にとって大切な部分への攻撃、心の痛みを受けていました。
受けたのは随分前の話ですし、和解して自分でも許せていると思っていたことです。
しかし、頭では許せていても心では許せていないのか、無意識に身構えていたのかもしれないなと思いました。
同じ嫌な事があっても、受け取り手によってその受け取り方、後々まで影響を与えるかは個人差があります。
しかし、たった一度の事でも、その後の長い年月に影響を与えるものもあるということです。
わんこさんとの関係でいうと、何かをして信頼関係を得ようとするより、信頼を失うようなことをしないことの方が大切なのかもしれませんね。