犬に合わせる〜犬と私409〜
以前、猫はあるがままの”猫”として受け入れられているのに、犬はあるがままの犬ではなく、多くのことを求められ過ぎているように思う…といった記事を書きました。
人の身近にいて、合わせてくれる平和主義の犬だからこそ、こんなにもいろいろ求めても、応えてくれる、応えようとしてくれるのかもしれません。
しかし、それに甘え過ぎて本来の犬から大きく外れてしまっていては、その子の幸せ度も低くなってしまうでしょう。
犬は犬である。犬としての幸せを考えて、犬に寄り添って、折り合いをつけながら暮らしをつくっていく…そのような視点をいつも教えて下さるのは、チャーリードッグスクールの夏目真利子先生です。
犬を飼う、ということは私たちの考え方、暮らし方、生きざまを、犬仕様にする、と言っても過言ではありません。 犬に合わせるんです。〜心を育てる犬育て 夏目真利子(著)より〜
このことがすんなり受け入れられるかどうか?が、うちの子の幸せを大きく左右するように思います。
なんで犬に合わせないとだめなんだよ!人が飼っているのだから、人の好きにしていいでしょ!といった考えでは、中々折り合いがつきません。
現実的ではありませんが、もしライオンを飼うとなっても、同じようにするでしょうか?
しませんし、できませんよね。
犬だからできてしまっている…昔、ここに気がついた時、私もハッ!としました。
どうしても人は支配的になりやすいのかもしれません。しかし、自分が暮らしたくて迎えたうちの子ですから、来てくれたことに感謝して…
そして、仲良く暮らせることを1番に考えていけば、そこには良い関係ができるはずです。
あとがきに、愛犬のチャーリー君が亡くなったお話があるのですが、もう一頭の愛犬ココちゃんのために悲しみを見せないでいることを決めてそう振舞った…と書かれています。
本当に強い愛情で、何が犬たちのためになるのか?いつも学ばせてもらっています。
私も見習って、必死な思いで看病し続けた日々を思い出しました。
別れは辛いです。でも、一緒に過ごした日々はかけがえのないもので、ずっと心に温かく残りますね。
いつか訪れる最後の時まで、飼い主さんは強く温かく安心を与えてあげられる存在でいたいですね。