愛の鞭ゼロ作戦②〜犬と私620〜
昨日の続きです。
叩いたり怒鳴ったりでしつけをすることは、一見効果があるように見えますが、恐怖によりコントロールしているだけでした。
そのため、なぜ叱られたのか?を理解できなかったり、次はどうすれば良いのか?という飼い主さんが望む行動も教えたことにはなっていなかったのです。
研究結果にも出ている体罰・暴言の悪影響
子ども時代の厳しい体罰により、脳の前頭前野(社会生活に極めて重要な部分)が萎縮(容積が19.1%減少)したり、
暴言により聴覚野(声や音を近くする脳部位)が変形することが、脳画像の研究から分かっています。
親による体罰で、精神的な問題(うつ、著しい不安、多動など)や、周りの人を傷つける反社会的な行動の増加、キレやすく、攻撃性が強くなることもあります。
その影響は成人してからも続く可能性があり、犬の場合も攻撃性が増したり、不安傾向が強く神経質、弱いものいじめをするなど、悪影響が大きいです。
どのような関係を望むのか?
きっと信頼や愛情で結ばれた、良い関係を飼い主さんは望んでおられると思います。
そのためには、しつけだからと言って罰を選択せずに、環境を変える、望ましい行動を教えることで育てていきましょう。
厳しく罰しても悪影響はない!と思われる方もおられるかもしれませんが、厳しくする人の前では萎縮するしかありません。
厳しくしない多くの人や他犬(通りすがりの人、来客、お友達など)には、どのような態度に出るのか?
厳しくする飼い主さんのいる所と、いない所では、様子が変わることも多いです。
誰にでもフレンドリーに、社会生活に適応してほしいのであれば、罰を用いないしつけが大切です。
人の顔色を伺うことなく、その子らしくハッピーに生活してほしいですよね。
続きます…