昨日の続きです。
怖いので相手を追い払いたくて吠える・唸る・咬むといった行動をする場合に、叱りや罰を与えることでやめさせようとしても良い結果には繋がりません。
叱りや罰によってワンちゃんが感じることは、びっくり、不安、緊張、警戒、不快、怖い、痛い・・・などです。
その場は一時的に治まったように見えても、叱りや罰を受けた時の感情や感覚が、何と結びつくかが分かりません。
たとえば、お散歩で出会った人に吠えた時に叱りや罰を受けたのであれば、人に対するイメージはさらに悪くなり、人が見えたらあの叱りや罰が与えられる!と思い、余計に酷く吠え付くようになることもあります。
また、リードを引いて叱る場合は、リードに嫌なイメージがついてリードを咬んだり、リードを持つ人の手に咬みつこうとする場合もあります。
叱った場所を覚えていて、その場所に近づくと機嫌が悪くなる・・・ということも起こります。
警戒しなくても大丈夫。
吠えなくても相手は離れて行くよ、と教えてあげたいのに、余計に印象を悪くして、他のものや飼い主さんにも警戒心を持たせてしまう結果になっていますね。
このように叱りや罰を使うと、人が意図することとは違う形で学習をして、新たな問題が出てくるケースが多いです。
ついつい、リードをグイっと引いたり、コラー!と言いたくなっても、叱りを選択しないようにしたいですね。