問題行動は犬には問題ではない〜犬と私626〜
吠える、咬む、トイレの失敗、飛びつき…
様々なお悩みがありますが、これらは人にとっては困ることなので問題行動と呼んでいますが、犬にとっては問題ではありません。
問題行動と呼ぶと、それをしている犬が悪いように思えてきますが、本当は犬が悪いわけではありません。
犬にとってはその行動はいつも正しいのです。
たとえば、来客があって吠えるのは誰か来たよ!というお知らせをしているのかもしれませんし、
お部屋の真ん中でおしっこをするのは、トイレを1箇所に決めず、あちこちにするという犬の本来の姿でもあります。
でも、お客さんが来て吠えたらうるさくて困るよ…というならば、分かったよと言えば吠え止むように教えてあげる。
トイレは家の中ではここでしてね、と教えてあげる。
まずは、人とは違う感覚、本能、価値観で生きている犬の「知らない、分からない」に理解を示してあげましょう。
その上で、根気よく教えてあげることが大切ですね。
叱っても人の考えていることを、犬には理解不可能ですから、理不尽に怒られているようなものです。
テーブルの足を噛んだらダメなんて、なんで?
人が手を使う代わりに、犬は口を使います。
気になるものがあれば噛んで調べますし、その噛み心地が良ければ夢中になって噛むのも犬なら当たり前です。
しかしそれでは困るので、噛んで良いおもちゃを複数用意してあげる必要があるのですよね。
人と犬の関係は力比べをする必要のある上下関係ではなく、親子関係です。
このブログでもよく、子育てとの共通点をご紹介していますが、犬育てと子育ての違いは、種が違うことによる違いがあることです。
子どもには言葉で通じることも、犬には通じません。
犬という動物のことをよく知った上で、親子関係のような深く結ばれた絆を築いていけたらいいですね。
これからは、問題行動は人が困る行動であって、犬にはそれをする正当な理由がある行動であると、考えていただけたらと思います。