実際にあった危険②カーテン〜犬と私648〜
えーそんなこともあるの⁉️という実際の事故についてご紹介し、愛犬を守るために気をつけていただけたら…というシリーズ2回目です。
前回はガムが詰まる事故でしたが、今回は飲み込んだものが悪かったパターンです。
まだ若くて、時々いたずらで部屋にあるものをかじってしまうワンちゃんのケース。
敷き物やベッド、布製品を好んでかじることが多かった子なのですが、ある日カーテンの裾をかじってしまったそうです。
私も知らなかったのですが、カーテンの裾には重しとなる金属が中に入っていました。
それが無くなっていたことに後から気づいた飼い主さん。すぐに病院に行きレントゲンを撮りました。
胃の中にあれば吐き出す処置も可能でしたが、その時点でもう胃は通り過ぎて、腸に行っていたようです。
そうなると、うんちと一緒に出てくるのを待つしかない…とのことでしたが、なんとその金属には鉛が含まれていたようで、鉛中毒の危険があるとのこと。
そこから、毎日うんちをチェックしながら、血液検査もこまめにして鉛中毒になっていないかも確認。
血液検査の結果が悪くなれば、開腹して金属を取り出す必要も出てきます。
その子の金属もなかなか出てこなくて、これ以上、血液検査の数値が上がったら手術ですというところまで来てしまいました。
幸いなことにその翌日、無事にうんちと一緒に金属は排出され、鉛中毒の危険も回避できました。
異物を食べてしまい、腸に詰まり開腹手術をするケースは時々耳にしますが、鉛中毒の心配もあるという話はその時が初耳でした。
いろいろな危険が身近なところに、あるものですね。