丁寧に教えることが予防と近道〜犬と私627〜
何事も予防が1番。
それは犬のしつけでも同じです。
苦手が増えて、人が困る行動が出始めてからなおそうとしても、苦手、嫌、と思い込んでいることを、悪くないかも、好きに変えるにはなかなか大変です。
それよりも、はじめから苦手や嫌にしない、その度合いを増さないような対応が大切です。
たとえばブラッシングに慣れて、好きになってもらえるようにするには…
十分に遊んだりお散歩に行った後。
満足してゆったり家で過ごしている時間に、優しく撫でることからはじめます。
嫌がりにくい背中から、末端の嫌がりやすい場所へと、少しずつ優しくゆっくり撫でていきます。
気にする素振りがあれば、触り方や場所を変えて様子を見ましょう。
また、このまったりとしたタイミングに、長持ちするオヤツや、フードを一粒ずつあげながら、ブラシを軽くあてます。
この時、ブラッシングをすることが目的ではなく、慣れてもらうこと、気持ちが良いと思ってもらうことが目的ですので、ブラシで表面を撫でるだけのイメージで軽く行います。
気にする素振りが見られたり、食べるのをやめた場合は、こちらも手を止めて触り方や場所を変えます。
引っかかりやすい細い毛の子は、毛を引っ張って痛みを与えないように、丁寧にブラッシングをします。
長い毛をいきなり根本から毛先に向かって、一気にとくのではなく、真ん中を持って毛先をとく。
根本をおさえて、真ん中からとく。
最後に根本からとく、といったように、時には慎重にゆっくり進めることが、ブラッシング嫌いにしない予防と、ブラッシング好きへの近道です。