孤独が苦手な犬たち〜犬と私378〜
犬は社会的な動物ですから、孤独が苦手です。
前提として、常に家族といたいという思いがあります。
加えて、成長過程の一環で後追いの時期であったり、環境の変化や体調の変化から不安になっている時期は、さらに孤独になることがその子にとっては問題となります。
そのため、今までは普通に過ごせていたお留守番が難しくなったり、飼い主さんが在宅時も片時も離れられないかのように、鳴いたり追いかけたりします。
そのような時に私たちがしてあげられることは?
とにかく一緒に過ごすことです。
後追いがしたいのなら、させてあげましょう。一生は続きません。
人の子どもも同じような時期があり、トイレに行くのも隣の部屋に行くのも一苦労の時期があります。
少しでも離れようものなら、人生の終わりかのように泣き叫ぶこともあります。
しかし、いつかは離れても気にしなくなり、一人で過ごせるようにもなってきます。
家族の中で可愛がってくれていた人が、家を出た。赤ちゃんが生まれた。同居の犬が亡くなった。
このような環境の変化の際にも、後追いや離れることが難しくなる様子が見られたりします。
落ち着くまではなるべくそばにいてあげる、1日の中のどこかで一緒にゆっくり過ごす時間をつくる。
安心して、落ち着く時間を共有していくことが、大切です。
このような時にも、十分なお散歩や遊び、鼻を使うことなども必要ですが、それだけでは不十分です。
やはり飼い主さんとの触れ合い(その子が好む方法で…抱っこ、膝に乗せる、撫でる、近くにいるだけ)の時間が、犬の心に安心の貯金がされていくように思います。
べったりな子もそうではない子も、何歳になっても心の安寧のためには、時間の共有、触れ合いが大切ですね。