3年かけよう~犬と私815~

3年かけよう~犬と私815~

しつけは子犬のうちになんとかしておかないと、大変なことになると言われることもありますが・・・

この言葉だけを鵜吞みにして接していると、短い子犬の期間になんとかしないといけないわけで。

そうすると無理が出てきてしまいます。

子犬のうちからしつけをすることは大切です。でもそこでのしつけは基本的な生活習慣であったり、社会化(様々な物事に慣れること)がメインになります。

生後7ヵ月にもなれば、本格的な思春期の始まりです。

好奇心旺盛で何でも慣れやすい時期はもっと短く、生後5ヵ月を過ぎてくると警戒心が先に出てくるようになります。

生き残る上では警戒心が必要ですから、これは正しい成長です。

思春期の気分のムラも、過敏なところも、見栄の張り合いも、異性への興味も・・・それらが引き起こす困った行動も、犬の成長としては正しく成長しています。

フードがパピーフードからアダルトフードに1歳で切り替わったり、ワンちゃんの身体の成長も1歳ごろで落ち着くことから、どうしても1歳は成犬=大人と見てしまいやすいですが、まだまだ思春期です。

そして、生まれて1年の経験では、まだまだ経験不足なのも分かります。

3歳になるころには、思春期も終わり、経験も3年積んできていますので、随分成長しています(成長できているように、しつけや社会化を続けていること、お出かけなどいろいろな経験をさせてあげていることが大事です)

子犬がやんちゃで大変な飼い主さん、思春期で子犬の頃とは違う様子に戸惑っている飼い主さんも。

3年(3歳)まで、焦らず諦めず忍耐強く接していきましょう。

冒頭でもお話しましたが、子犬のうちになんとかしようと思うと大変です。そしてもし子犬のうちにお利口さんになったように思えても、思春期でまた様子が変わってくることが多いものです。

そこで焦って格闘してしまっては、関係も悪化します。

問題を放置するわけではありませんが、3歳までの少し長い目で見て関わっていこうと思えると、心の余裕が出てきます。

長いようであっという間の3年間です。

1年、1年、それは3歳を超えてもシニアになっても成長は続きます。

 

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