効果的な方法を知っている〜犬と私834〜
犬種の特性により、出やすい行動があります。
たとえば、吠えやすい犬種、動いているものに反応して追いかけやすい犬種などです。
さらに、その子の性格も相まって、出やすい行動は変わるのですが、その行動が定着しているなら何らかの効果が発揮されていると言えます。
その子にとって、その行動をすることで自分の思うような効果を得られると学習しているのです。
たとえば、ティッシュを口にしたら「飼い主さんの注目を得ることができる」や、食卓につく飼い主さんに前足かけたら「食べ物がもらえる」など、
人から見て困る行動であっても、犬視点で効果的であればすぐに覚えるものです。
そこには、人を困らせてやろう、上の立場になってやろう、といった意思はなく大きく分けて2つ。どちらかの効果があるからしているだけです。
- 欲しいものが得られる(食べ物、おもちゃ、注目など)
- 嫌なものを遠ざけられる(苦手なもの…お手入れ、ハーネス、他犬、他人など)
このいたずらは飼い主さんの気を引ける。
唸ったら他犬が離れて行く。
初めはたまたました事が、効果絶大で。それから定番の行動になっているのかもしれません。
この学習のしくみが理解できると、困る行動を増やさないようにすることができます。
ワンちゃんの大きな目的は【飼い主さんの気を引きたい】です。
リアクション1つで気を引ける効果的な方法だ!と教えることになるのを意識できると、困る行動を増やさなくて済みますね。