うちの子を取り残さないために③〜犬と私888〜
昨日の続きです。
うちの子の状況を記したノートを用意しておくことで、いざという時に安心ですというお話でした。
今日はこのシリーズの最終回。
社会化についてです。
社会化とは?
犬が生きていく上で出会うであろうもの(人、動物、物、音、出来事、環境)といった様々なことに慣れて、興奮しすぎたり、怯えたりしないで済むようにしてあげることです。
犬も人間社会で生きていますので、人と暮らしていて出会う物事に順応することが大切です。
社会化が上手くいっていないと、興奮や不安、警戒から問題行動が出やすく、飼い主さんも困りますし、ワンちゃん自身も落ち着かない、不安が多いといった生き辛さに繋がります。
社会化は幅広いですが、下記の3点がもしもの備えに特に重要です。
- 身体に触れられることに慣れている
- 他人に慣れている
- 家族と離れて過ごすことに慣れている
1つ目の触れられることに慣れていると、撫でて可愛がってもらいやすく、毎日のお手入れやリードやハーネスのつけ外し、抱っこにも問題がありません。
そのことで、代わりにお世話をする人にとっても、ワンちゃんにとってもストレスがかなり減ります。
2つ目は飼い主さん以外の人にもフレンドリーであることが、1つ目と同じで預け先のお世話をする人とワンちゃんにとって、良好な関係を作る土台になります。
3つ目は、飼い主さんと離れて過ごすこと、それもお留守番ではなく、お家以外の場所でも離れて過ごすことに慣れておきたいです。
ホテルや入院、災害時の避難といった、居場所が変わって不安な上に飼い主さんとも離れるのがはじめてでは、不安も大きくなります。
お散歩で、お水が飲めない、オヤツも食べられない子もいます。
その場合は、飼い主さんと一緒なら飲める、食べられるということから練習していきましょう。
ホテルに預けたら、ご飯を全く食べなかった…というお話はよく耳にします。ひどいとお水も飲めず、トイレも我慢します…
そのようなこともありますので、預け先の候補を見つけたら、何回か練習しておくことが大切ですね。
いかがでしたか?
社会化は一生継続が必要です。
期間が空いたり、年をとって状況が変われば、また様子も変わってくるからです。
社会化に取り組むことは、もしもの備えだけでなく、人と犬、お互いに暮らしやすさ、生きやすさに繋がります。
日々の暮らしの中で、ワンちゃんが苦手としていることがあるのなら、それを緩和できることから取り組んであげるといいですね。