こんにちは!
子犬を迎えて、トイレの失敗や酷い甘噛みにどうしよう。
お散歩の引っ張りや吠え、咬みつきに悩んで、なんとかしなきゃ!
と困った時に、本やネットで調べたり、人に相談して得た情報を早速試してみようとなりますね。
しかし、その方法を試す前に、先に見直しておきたいこと、整えておきたいことがあります。
そこの土台がしっかりできていると、しつけやトレーニングが上手くいきやすく、問題もこじれにくくなりますよ。
今回はつい忘れがちなしつけ云々の前に大切なところをお話しします。
飼い主さんの在り方
新しく犬を迎えました。
私たち飼い主は、この子を迎えようと決断して迎えていますが、わんこさんからすると、訳も分からず連れて来られたのがお家だったということになりますね。
ショップから迎えたわんこさんの場合、ブリーダーさんの元で生まれ、早くに母犬、兄弟犬と離され、オークションにかけられ、そしてショップに並びます。
そういう背景を踏まえると、より気をつけてあげたいことは、新しいお家が安心、安全であると思ってもらうことではないでしょうか?
そして飼い主さんの存在も同様に安心、安全、大好きとなってもらえるように努力が必要ですね。
その為には、穏やかに丁寧に優しく接すること。人間関係と同じです。
子犬を迎えてはじめに出てくる問題は、トイレの失敗や甘噛み、いたずらでしょうか。
これらの対応に叱り、痛みや脅しを使っていては、不安、恐怖、不信感を抱かせてしまいます。
日々の接し方やしつけの方法からも、痛み、恐怖、不安を取り除き、温かく穏やかな接し方をすることで、穏やかなわんこさんに育っていきますよ。
環境をととのえる
飼い主さんが穏やかに接することも、環境を整えることの1つです。
次に大切な環境は、わんこさんの健康・食事・住まいです。
健康的な生活
当たり前ですが、健康であることや何か不調があってもそれを把握して必要な治療をしていることが、しつけを始める前の大前提です。
特に急に様子が変わった場合は、痛みがあるなど体調不良が隠れているかもしれません。
- 食欲があり残さず食べること
- 美味しく健康的な食生活であること
- わんこさんにあった運動量(遊びと質の高いお散歩)
この三点を再度見直しておくことは大切です。
しつけが上手くいくかにも影響する住環境
ハウストレーニングやトイレトレーニング、上手なお留守番やいたずら防止にも大きく関わってくるのが住環境です。
私たちもお家が快適で落ち着く場所であることは、精神の安定にも大きく関わってきますね。
わんこさんの居場所も安心、安全、快適であるように整えていきましょう。
- ハウスやトイレのサイズはわんこさんの大きさに合っていますか?
- ハウスやトイレの位置は落ち着ける場所ですか?
- お水やご飯の食器は飲食しやすく、置き場所も無理な姿勢にならずに飲食できる高さにありますか?
- いたずらや誤飲防止で、お部屋の片付け、危険な場所には柵をするなどの対策はできていますか?
- わんこさんがお家で楽しめることの1つであるおもちゃは充実していますか?
まとめ
マズローの欲求階層を聞いたことがありますか?
犬の欲求階層では、ピラミッド型の一番下から順に、
- 生命の安全
- 飲食
- 健康管理
- 睡眠と休息
- 運動
- 探査活動
- 縄張り活動
となっています。
一番下の生命の安全が保証されていなければ、よく眠ることも、いろいろなことに興味を持って動くこともできないということですね。
最初に飼い主さんが穏やかに接することが大切だとお話しさせて頂きました。
これはまさしく、生命の安全(ここのお家や飼い主さんは大丈夫、安心できる)とわんこさんに思ってもらいたいからです。
それがなければ、その上の欲求も真に満たされることはありませんし、しつけの前に大切なことであるわんこさんが幸せに生きることも実現が難しくなってきます。
これらの欲求をなるべく満たしてあげられるようにすると、副次的な効果として、困っていた行動が改善することもよくある話です。
レッスンでもわんこさんとの付き合い方、環境の整え方からお話しさせて頂いています。
愛犬の幸せに今回のお話が役立つと幸いです。