“天罰方式は使わない”のススメ

こんにちは!

今日は、しつけの方法の一つとして言われる天罰方式について考えてみたいと思います。

オペラント条件づけ古典的条件づけについて知って頂いた上で読んで頂くと、より分かりやすいです。

天罰方式とは?

よく吠える問題を改善するために使われる方法です。(他の問題行動にも使われます)

吠えると天罰が下る…ということで、大きな音がするように灰皿を床に投げたり、風船を割ったり、何かを叩いて音を出します。

テレビでもよく紹介されていまして、最近ではハウスに閉じ込めて、吠えたときにビー玉をたくさん入れた袋をハウスの上に落とすということをしていました。

天罰方式を、学習のしくみにあてはめて考えてみる

大きな音が鳴っていない → 吠える → 大きな音が鳴ってビックリ!怖い!

吠えたら大きな音が鳴って怖いので、損!ですから、吠える行動は減ります。(正の弱化)

しかしこれで吠えなくなった!と喜んでいてはいけません。

もう1つの条件づけがありましたね。

天罰方式をしている時に、わんこさんの前に提示されているものとは何でしょう?

その場にあるものは…
灰皿
来客
大きな音が鳴った場所(リビング、ハウスなど)
飼い主さんもいます

これらが、大きな音がして怖いということと結びつく可能性があります。

安心して過ごせるはずのお家が、落ち着かない、不安になる場所になってしまうかもしれません。

何と何が結びつき、どんな意味として捉えられるのかは、なってみないと分かりません。

悪いことに、飼い主さんも大きな音と結びついてしまうこともあるということです。

しつけをする上で注意したいことは

  • わんこさんに対して何を提示しているかを気にかけること
  • 行動だけ改善する対処療法ではなく、その行動をする原因、気持ちにも配慮した根本的な改善に取り組むこと

ではないでしょうか?

わんこさんにとって飼い主さんが“安心できて大好きな存在”になるにはうれしい、楽しい、安心をたくさん提示していくことですね。

天罰方式では、怖い、不安、落ち着かないといったマイナスイメージの提示になってしまいます。

今日からは天罰方式のアイテム…
灰皿、ペットボトル、空き缶、水鉄砲、風船、シンバル、ビー玉とはサヨナラしましょう~

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