我慢してくれていませんか?〜犬と私266〜
ブラッシングやお散歩後の足拭き
リードやハーネスのつけ外しなど。
犬の身体に触れて行うあれこれに
慣れてもらう練習をすることを
スクールでは、おすすめしています。
(ハズバンダリートレーニングですね)
うちの子は特に嫌がらずにできているから
練習なんて必要ないのでは?
と思われるかもしれませんが
本当に犬は慣れている状態でしょうか?
我慢してくれていませんか?
本当に何とも思っていなくて、大丈夫!
という犬は、実は少なくて…
ちょっと嫌です…となりながらも
我慢して耐えてくれていることが
多かったりします。
やさしい犬たちは、
唸ったり咬んだりといった分かりやすく
激しい形で気持ちを示すことが少なく
もっとマイルドな形で嫌な気持ちを表現しています。
咬まれないし、少しくらい暴れても
押さえてできちゃうからいいや!と
そのままにしておくと、飼い主さんへの
不信感は募り、ある日我慢の限界を迎えて
ガブリ!とやられてしまうかもしれません。
そこまで行くと、関係の回復が大変なものに
なってきますし、何より日々我慢させている
というのは飼い主として不本意ですね。
我慢してます、嫌だよのサイン
- 人の手を注視する
- 舌をペロッと出してすぐに引っ込める
- 身体が引けている(逃げ腰)
- 近寄ってこない
- オヤツをあげても食べない
- 顔や身体を背ける
- 暴れる
- ブラシや手に歯を当てようとする(当てる)
- 唸る
- 歯を見せて怖い顔
- 咬む
じっとしてくれているように見えて
実は舌はペロペロ、耐えていることもあります。
実際にブラッシングや足拭きをしている時に
誰かに動画を撮ってもらうと分かりやすいです。
嫌だな…のサインが少しでも減るように
むしろ協力してもらえるようになるといいですね。
毎日の事だからこそ、嫌な積み重ねをしないで
済むようにしてあげたいです。
良い我慢
我慢…良い我慢は忍耐力をつけてくれます。
マテの練習での動きたいけど我慢!や
一緒に暮らす上でのルールを作り、守ることは
衝動的に行動しやすい犬の脳トレになります。
繰り返し練習して、忍耐力がアップすると
暮らしやすさにつながります。
我慢やストレスは犬に良くないから
しつけはしない、全て自由にさせてあげる…
とは違います。
叱らないから野放しではありません。
ただ叱るより人も頭を使いますので
一緒に成長していこう!楽しもう!という
気持ちで取り組んでいただけたらと思います。