犬は人の言葉が分かるのか?〜犬と私304〜
犬ほど人に寄り添ってくれる動物は
いないのではないでしょうか?
中に人間が入っている⁉️と
言われることがあるほど
よく物事が分かって行動しています。
その姿を見ていると、人の言葉が分かっている
のではないかな?と思えてきて
タイトルのような質問をいただくことがあります。
犬が人の言葉をどう捉えるのか?
ここで言う【言葉が分かる】とは
英語が堪能な日本人が、どちらの言語も
使いこなして話すことができ
言葉の意味を理解しているようなことです。
その意味は辞書に載っているような
万人共通のイメージを持っています。
一方、【犬が人の言葉が分かる】というのは
上のようなイメージとは少し違っています。
人の言葉はあくまで【音】であり
それを学習と経験により
その子なりの意味づけをして反応しています。
たとえば、座るという言葉を聞けば
私たちは座っている状態のイメージをしますが
犬はもしかすると伏せている状態のイメージに
なるかもしれません。
おすわり!と言われて伏せたら褒めてもらった
経験が繰り返しあると、
おすわり(座る)=伏せると理解します。
昔、1がおすわりで、2が伏せ、3がおいで。
と数字で動きを教えた人の話を聞いたことがあります。
このように、教えたことや
その子の経験によって、人の言葉の意味が
作られますので、全ての犬に共通したイメージ
を持つ言葉は限られてきます。
可愛い
いいこ
お散歩
ご飯
おやつ
などは、犬たちも同じイメージを持っていそうですね!
でも、人が動物病院でよく言う
【大丈夫だよ】は辞書に載っているような
大丈夫の意味とは違うように
受け取っている子が多いです。
飼い主さんが一生懸命、励まして宥めるために
かける【大丈夫だよ】の言葉ですが
それが聞こえてくるのは
怖かったり、痛かったり、不安になるような
状況の時ばかりです。
そうなると、犬は
大丈夫だよ=大丈夫ではない
と意味づけをして、大丈夫だよと言われたら
震えはじめる…なんてことも起こります。
犬に使う言葉を大切に
犬の受け取り方によって
人と犬の言葉の捉え方に違いが出てきます。
嗅覚によって、人の感情もお見通しな
犬たちですから、ある意味ごまかしも
きかないのかもしれませんね。
うちの子に教える言葉は
うれしかったり、ワクワク期待するような
ポジティブな言葉をたくさんつくってあげたいですね。
まずは名前を大切に、呼んであげましょう。