交流あれこれ〜犬と私307〜
犬と散歩をしていると
小さな子どもと歩いている時と同じくらい
道ゆく人から声をかけられます。
子ども好きな方、犬好きな方は
その姿を見ると思わず
声をかけたくなるのでしょうね。
子どもが相手の場合は、話しかけるだけの
ことがほとんどですが、ハイタッチなど
手に触れることを求める方も多いです。
よく会うご近所さんですと
見守りの目にもなり、有難いのですが
初めての方が子どもが乗り気でないのに
触れ合いを迫ってくるのは
ちょっと困ります。
犬の場合は、残念ながら
すぐに手を伸ばして触ろうとされる方が
多いようです。
「触ってもいいですか?」
と聞いてくれる方はまだまだ少ないです。
私の経験では、お子さんの方が
聞いてくれます。
聞いてくれたら、上から手を伸ばさず
下から手を出して、犬の方が来てくれたら
そのまま胸を撫でてあげてね、と話します。
また、オヤツをあげてもらうこともあります。
昔ながらの【犬は頭を撫でると喜ぶ】という
イメージがまだまだあるのか、犬を触ろうと
すると上から手を伸ばして頭をめがけていく
ことが多いです。
この触れ合い方は、特に慣れていない相手から
ですと脅威を感じやすいのです。
小型犬からすると、巨人が迫ってきて
頭を鷲掴みにするようなもの…は言い過ぎで
しょうが、場合によってはそのように感じる
子もいることを知っておいてあげたいです。
手を下から出して、こちらから触りに行くより
犬の方から歩み寄ってきてくれたら触る
というのが事故が起こりにくい触れ合い方になります。
犬が不安を感じるなら、近寄ってきませんので
それ以上無理に触れ合いを進めようとせず
一旦中止にして、オヤツをあげてもらったり
近くにいてもらうだけにすることが
次に繋がります。
犬にも触らせるかどうかの選択権があります。
それを飼い主さんは尊重してあげてくださいね。
知っている方とはいえ
子どもを後ろから急に抱っこして
親子で戸惑うこともあります。
抱っこしよう!と
しゃがんで手を広げて待ってくれる方には
子どもの意思で
行くか、行かないか、を決められます。
この自分で決められるということが
犬にはさらに重要になってきます。
元々、お散歩中であればリードがついています
から、完全な自由、全ての選択権を持っている
わけではありません。
相手から10m離れたいと思っているのに
リードと飼い主さんのコントロールにより
その場にいるしかなくなってしまう状況もありえます。
そのような時には、不安、警戒、緊張状態が
増していますので、パニックになりやすく
良くない学習をしやすくなります。
(吠える、突進する、唸る、咬みつくなど…)
リードを引っ張って犬をコントロールしない
ように心がけるお散歩ができると
リードには繋がれていても
犬の気持ちの面ではリラックスしているので
先程のようなパニックや良くない学習も
起こりにくいです。
相手が対犬、対人、誰であっても
どのように交流するか?
素通りする
風で流れてくるにおいを嗅ぐだけ
少しだけ挨拶してすぐ離れる
入念にお互いに嗅ぎ合う
遊びに誘う
撫でてもらう
抱っこしてもらう
どうするかは犬に決めさせてあげて
飼い主さんもそれに合わせた対応を
していきましょう。
時には嘘も方便で、ごめんなさいね〜と
言いながら離れることも
うちの子のためには大切です。
嫌がっているのに、相手を気にして
そのままにしていると
「飼い主さんは頼れない」と
信頼度がダウンします。
何かあったら守ってくれるから
僕(私)も安心してお散歩できるよ!
という関係になりたいですね。