通じないのはなぜ?〜犬と私579〜
多くの問題行動と呼ばれるものは、人の制止が効かない、止める声が通じないことで問題になっています。
なぜ通じないのか?
理由は犬により状況により複数ありますが、あえて1つの言葉にすると、通じないのは普段の関係性がそうさせていると言えます。
- 自分の名前を呼ばれることを喜びますか?
- 飼い主さんと一緒に行動することを楽しみますか?
- 何も邪魔するものがない時に、呼べば来ますか?
- 手を差し出したら、手に近寄ってきますか?
- 飼い主さんのことを犬の方からよく見てくれていますか?
- 普段から会話をしていますか?(話しかけていますか?)
- おすわり、まて、など基本的なトレーニングができますか?
- 犬が不安に思うことに率先して対処する、頼れる飼い主さんでしょうか?
- 犬が困っているときに助けていますか?
たくさんリストアップしましたが、要は普段から人の言葉を聞きたいと思える関係性かどうか?というところが、いざという時にも通じるか?に繋がります。
犬が自分で何とかしなくちゃ。と思って育っているのと、いざという時は飼い主さんに任せていればいいと、人を頼りにできることを学んで育っているのか。
また飼い主さんがそう言うのなら…と引き下がる気持ちが持てるか?
犬が言うことを聞きたいと思う存在なのか?あまりそうではないのか?ですね。
もちろん思春期ゆえに、聞く耳が持てない、目の前の刺激が強すぎてなかなか声が届かない。そんなこともあります。
ここでお伝えしたいのは、問題が起こったときにどうするか?も大事ですが、普段の暮らしのあり方の方がもっと大事ということです。
犬が喜ぶことは何?反対に嫌がることは?
犬が安心できるためには、どんな態度が必要でしょうか?人を相手にする時のように、大丈夫だよ、の声かけで通じないことも多々あります。
体罰や叱りは必要ありませんが、なんでも自由にわがまま放題を許すわけではありません。
社会のルール、お家のルールは教えて守ってもらいます。できるようになるまで、根気よく向き合うことも必要です。
まさに、子育てと同じ犬育てですね。